タイニー
」のレビュー

タイニー

松森正/工藤かずや

戦場の可憐な花

ネタバレ
2026年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 強く美しい目をした少女です。
作中の一コマを拡大したものが鮮烈な表紙になりました。
戦場の緻密でリアルな描写には圧倒されます。
ラオス解放軍で天才狙撃兵として戦う日本人とのハーフ・タイニー。
負傷した彼女を救出してくれた日本人傭兵"高岡"にときめきますが、彼らの裏切りで部隊は壊滅。
復讐のため刺客として父の祖国日本に潜入。
新宿で外国人マフィア"双竜"を返り討ち。
 接近戦のプロ藤堂との死闘。
猪俣の罠と警視庁の包囲網を食い破る。
高岡と協力してCIAの部隊を殲滅したのち、最終対決。彼もタイニーに惹かれてました。

 傭兵それぞれの事情。
同年代の少女・翔の献身に涙するタイニー。
政治的理由で刺客抹殺を企むCIA。それを許容する解放軍司令。
 伯父の愛情を振り切って、「『ラオスの人間』としての務め」を果たしたタイニー。
 母国を想う純粋で多感な少女が、戦闘マシンになるしかないのは悲しいことです。
ラオスに戻れない彼女がどこに行くのか気掛かりでなりません。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!