追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?【単話】
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追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?【単話】

マチバリ/田中ててて/中條由良

単行本版を待ち侘びています

ネタバレ
2026年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を知ったのが二年前で、コミカライズになるのを待ち侘びていました。(でも、できれば単行本版がもっと待たれます!)
ラノベ原作は履修済みです。
こちらのコミカライズを読み始めて、ストーリーは知っているはずなのにうろ覚えだったところもあったので原作を読み返してみました。なのに再び没頭してしまうくらい面白いです。
コミカライズの先生も上手いと思います。

無実の罪を着せられ断罪され、母国を追われてしまった公爵令嬢「リーナ」。
この手の作品の既定路線である悪役令嬢にされ婚約解消からの国外追放。
ですが本作はまず、5年後に届いたその令嬢からの気遣いに溢れた手紙を受け取った、断罪した側の王太子の過去の振り返りと現状とその複雑な想いなどから始まります。
そしてその手紙は同時期に他の人物(王太子妃・令嬢親友・王太子の近衛騎士)にも届けられていたのです。

それぞれの人物が手紙を受け取り、過去を振り返り、「リーナ」への悲喜交々な思いを新たにするのですが、それは本当に自分勝手な思いやりのカケラも無い都合のいい解釈で・・・。
封筒や便箋・封蝋などを細かに調べ始め、「リーナ」の現在の思惑を探ろうとする受取人たち。

令嬢はずっと登場しません。
読み手も彼女の今がどうなっているのか気になって仕方ありません。

王太子の憂いである大雨による大河の氾濫での国の膨大な損失と、回避の為の護岸工事を河を接する隣国との会談で何とか自国有利で進めたい思惑と、それが思い通りに進まない現状とが、彼をどんどん追い詰めていきます。
手紙を受け取った人々の歯車が少しづつ軋む感じが胸を締めつけます。

本当に面白い作品です。
コミカライズも是非読み進めたいと思っています。
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