死に戻り王子、底辺の兵士から運命をやり直す
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死に戻り王子、底辺の兵士から運命をやり直す

芹沢まの/笠井あゆみ

やり直しで平民の苦労を経験し真の王へ

ネタバレ
2026年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受は王家で母が平民だったことから、生前は目立たぬよう過ごしていました。騎士見習いとしての成長のため、身分を隠して騎士団長に連れられ別の地へ。そこには自分より腕の立つ平民出身の攻がいて…。

受は王家では正妃から生まれた弟に遠慮し、母の身分故に肩身の狭い思いをし、けれど騎士達からは王族故に稽古でも忖度されているかもしれないという、中途半端な身でした。そんな時に自分より強い攻を知り、受は共に鍛錬しつつ攻に王家の騎士となることを勧めます。それが平民出の彼にはどれだけ難しいことかを理解せぬままに。そして騎士となり王家に来た彼に強く思い入れることで、実は自分を愛していた兄同然の人がどんなに苦しむかも理解できぬままに。

一旦死に、冥界で王家断絶を阻止するよう言われた受は兵士として過去に戻ります。そしてそこで自分がいかに下々の状況を理解せず傲慢であったかを知ると共に、自分が狙われた経緯や黒幕を知るのでした。
やり直す覚悟の決まった受ですが、兵士としての時間もカウントされて元の世界へ戻れたのは襲撃日の前日。「さあここからが勝負だ!」と受は襲撃を阻止し、命を落とすことになる者達も救うため、限られた時間に奔走をするのですが…。

前作の芹沢先生作品が秀逸だったものの、カタカナとファンタジーが苦手なので購入を迷っていました。けれど先生を信じて買って良かったです! 話も、主人公の成長も、恋の進展も、最後のHもと、どれも文句なしでした(笑)最後に「今後は?」や「あの人は?」的な気がかりやモヤモヤもなく大団円で終わるので、とても気持ちの良い読了感です✨
兵士として過ごす日々の中、母が何故自分を置いて王家を去ったのか理解すると共に、生前記憶に無い母と一緒に過ごすことができたのも高ポイント。また兵士同僚として知り合えた友の為に、本来の身分に戻った受が待遇改善を考えているのも良かったです😄

私同様ファンタジーが苦手な人にも、是非読んでみて欲しい作品でした。そして前作の「オンエア終了、反省会を始めます!」もとても良いので、この作品を気に入った方には強くお勧めしたいと思います👍✨
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