「さよなら、英雄になった旦那様 ~ただ祈るだけの役立たずな妻のはずでしたが……~
」のレビュー

さよなら、英雄になった旦那様 ~ただ祈るだけの役立たずな妻のはずでしたが……~

進む/遠雷/とき間

いい!・・すっごくいい‼︎でも辛い

ネタバレ
2026年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語冒頭、1年8ヶ月もの間ただひたすら夫の無事の帰還を祈り続けた妻に「遠征の間、側で支えてくれた聖女を愛してしまった」と告げる夫。茫然自失で涙も流せない妻の作り笑顔が見ていてとても辛い!
下級騎士の夫と針子の妻。
準男爵の次男と子爵の姪の平民(この事情はコミカライズでの説明は無いようです)二人は学園に通う幸運に恵まれそこで知り合い卒業と同時に結婚の話になるが、「不死魔獣(アンデッド)」討伐のため突然の辞令で遠征する前日に結婚式を挙げ正式な夫婦になった。
手紙自体が高額で連絡も取れず、時々王城の外に張り出される公示で戦況等は知れるものの安否を知れる術も無い中、突然夫が聖剣を手にして目覚ましい活躍をするようになった事を知る。そして風の噂で、夫と聖女である女性との距離なども聞こえてはきていた・・・妻を知る者は、初めは同情的ではあったものの、戦況が困難なものになるに従い〝わきまえなさい〟〝身を引くべき〟等の流れになっていた。

離婚を告げられた日、最後の家財道具を売って夫の為に具沢山のスープを作って待っていたのに・・・
妻は「何故・・」の一言も言わず「わかりました、旦那様」と離婚の為の書類にサインをするのです?
もうそこまでで、この作品にのめり込んでしまいました。

妻は、夫と聖女の噂が聞こえてくるようになってから針子の仕事もさせてもらえなくなり、生活の為家財道具を売って暮らしていたので、トランクひとつで街を出ようとします。
お世話になった親友に別れを告げ、お礼にただ一つ残ったウエディングドレスを渡します。親友はなけなしのお金をかき集め路銀として手渡します。
妻は王都を離れることだけしか頭になかったので、一銭も持ち合わせていなかった事にそこで気がつきます。
そのお金で馬車に乗ることができました。
この親友が後々いい仕事をしてくれます(妻が夫の帰りを待つ間にどんな生活を送っていたか等を切々と語ってくれるのです)

原作を完結まで見届けてきました。
お話はアンデッドを根絶やしにしていない状態での討伐遠征軍の帰還を決めた国王と宰相、そして国家転覆を画策する人物の思惑、壮絶な闘い等々・・・
原作は「完結」表示にはなっていませんが2巻で完結のようです。
粗い印象を受ける作画ですが、優しい笑顔とか人の温かみの表現が上手い絵師さまだと思います。
コミカライズも追いかけたい作品です。
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