父の逝きざま 末期ガンの父を自宅で看取るまで
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父の逝きざま 末期ガンの父を自宅で看取るまで

うつみさえ

在宅看取りのリアル

2026年5月10日
家族の気持ちの揺れや、お別れした後の悲嘆、苦悩がありありと描かれていた。著者が言うように、がん性疼痛もなく穏やかな最期だったと思う。それでも家族にとっては辛いもので、悲嘆が軽くなるかと言ったらそうではない。死別をきっかけにうつになることもあり、グリーフケアはとても大切。
抗がん剤治療と言うと「よくなる」と思う方も多いが、stageⅣのがんで抗がん剤をするというのは、残された時間を少しだけ延ばすあくまで延命治療であり、根治治療ではないということがきちんと説明されていたのはよかったと思う。この医師は淡々と説明をしていて冷たく感じるかたもいるかもしれないが、必要なことを逃げずにきちんと伝えてくれる誠意ある医師だと思った。
在宅緩和ケアや看取りについて知識のない医師だったら「もう家には帰れません」などと簡単に言い、病院で最期を迎える結末になっていたかもしれない。そうしたら、家族で過ごす何気ない時間も奪われていたと思う。家族の心のこりも増えていたかもしれない。いいドクターに当たったんだと思う。
一冊の本にまとめ上げるには、思い出して辛くなったりたくさん涙を流したことと思う。とてもよい本だった。ありがとう。著者にエールを送りたい。よく頑張りました!
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