おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!
」のレビュー

おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!

晴田巡/荒瀬ヤヒロ

ケイオスはおばかさん

2026年5月10日
ニコル「もう期待しない。だっておひとり様って最高なんだもの!」
問題は婚約者のケイオス。全て誤解だと発覚したけど。
「実は潔白で、ちゃんと罰を受け、彼女の為に努力し続けるヒーローに読者は弱い」(『月刊少女野崎くん』より)。
しかし、ケイオス。「本当は好きだけど、どうして良いかわからなかった」は言い訳にならない。
少女だったニコルはその間ずっと"ひとりぼっち"。
新婚なら一人で子育てを終えているし、仕事なら重大な問題が放置されてるし、人形なら埃かぶってるレベルで、時間だけが進んでいく。
放置を続け、生徒会に入り浸りながら"仕事だけはしていた"ケイオス。
自分の行いが原因で相手から期待すらされなくなり、最大のピンチ。ここでようやく焦るのがケイオス。
「俺はどうしていいかわからなかっただけなんだ!」と必死になるが、もう遅い。
彼を捨てて、新しい世界に興味を持ってしまったニコル。
ニコルは既に"期待すること"自体やめてしまっている。飛び立とうとするニコルを引き留めようとするちょっとダサいケイオス。ヒーローの必死感には読者も弱いけど、相手の立場になってみるとケイオスに肩入れは出来ない。
ケイオスの放置は「関係はまだ続いているつもり」の放置で、ニコルの放置は「もう終わった関係」の放置。
人間関係によくある、あまり頑張らなかった側は「まだ関係は続いている」と思い、頑張り切ってしまった側は「もう終わってる」という。

原作は完結している。コミック版はもう少し長引きそう。単純な仲直りや結婚エンドになると引いてしまうかもしれない。
キャラも絵も可愛いし、漫画としての完成度も高いから、とてもオススメ!
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