ベイカーベイカーパラドクス
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ベイカーベイカーパラドクス

暮田マキネ

幸せとは・・・

ネタバレ
2026年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 事故の後遺症で記憶を失い実年齢に比べて見た目も精神的にも幼い兄・ユキとしっかり者の弟・臣。
二人で支え合い距離感の異常に近い仲良し兄弟だけど・・・読み進めるうちに印象がどんどん変わってきます。
臣のユキへのブラコンを超えた強い執着と歪な溺愛。そしてユキが記憶を失くした理由は忘れてしまいたい事を思い出さないため。
あまりにも薄情な両親にも反吐が出ますが、外部から干渉されないユキと二人の閉じられた世界を作るための臣なりのやり方だったのかな。
可愛らしくてほんわかした始まりとは打って変わり、切なくて苦しくて病んでる二人。「シュレディンガーの日常」、言い得て妙です。ユキと臣の将来を考えた時にこれから二人はどうなっていくのだろうか、どうしていくつもりなのだろうか。ずっとこのまま夢の中のような生活は続けられない。この先ずっと二人で生きていくつもりなら親に頼らずに生活できるだけの収入とか色々現実的にならなきゃいけないよね。
何はともあれ二人が離れる事なく幸せであれますように。
それにしても山村君が良い人すぎて頼りになり過ぎる。ユキはいい友人に出会えて本当に良かったよね。
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