このレビューはネタバレを含みます▼
盲目の黒猫・クロ×父の借金返済を続ける薄幸の狐・コガネ。突然姿を消した父の借金を背負い、村人に疎まれながら終わらない返済のために働く狐獣人のコガネは、夜の森で川に流されていた盲目の猫獣人・クロを拾う。初めての温もりをくれたクロと暮らし、借金とクロのために身を粉にして働くコガネとクロの愛と献身の物語、上下巻。不憫受けが幸せになる話は大好物なので即購入。分かっちゃいたけどコガネの身の上が本当に辛くて…なんでコガネばかりが酷い目に遭うのか。でも思ったよりはさらっとしてて、読み進めるのがしんどくなるほどではなかったのが幸い。父と村人以外にはっきりした悪人はおらず、別離期間のクロの焦燥がそこまで描かれていないからかも。献身を受ける側の苦悩というのはあまり考えたことがなかったけど、確かにそうだよなあ…。スオウ先生にもいつか救いがあればいいな。御伽話のような幸せな結末を見届けられて本当によかった!村人達のザマァをしっかり見れなかったのはちょっと心残り。原作者の伊達先生のあとがきが素敵でした。