完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
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完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる

綾北まご/冬月光輝/昌未

姉の気持ちがわかる人は多そう 妹がいくよ

2026年5月12日
傷ついた主人公が安全な場所で少しずつ感覚を取り戻していくのが泣ける。
幼少から鍛えられ「歴代最高の聖女」となったフィリア。しかし「完璧すぎて可愛げがない」と隣国に売られてしまう。が、隣国は大歓迎。というお話。
両親に疎まれ、罵倒され、愛されずに育ったフィリア。婚約者は男尊女卑のモラ男で完璧な仕事をするフィリアが妬ましい。
"役に立てば価値がある"
"完璧なら見捨てられない"
と信じて生きてきたフィリア。だけど実際は努力しても愛されず、婚約者からも尊重されない。頑張る、認められない、もっと頑張るの繰り返し。「歴代最高の聖女」になっているのも辛い。普通ならそこで愛されるのに愛されない。これは絶望的だっただろうな。
叔母はフィリアを守る為に厳しくしたけど、休んではいけない気持ちに輪をかけたかもしれない。生き延びる力はあっても安心して甘える力が育っていない。
笑顔が苦手で、好きな料理もわからない。自分の欲求を育てる時間も与えられなかった。
隣国で「好きなものを食べていい」と言われて困惑するフィリア。実は私も同じ経験があって、持ち慣れないメニューを手にして「好きなもの???」とただ眺めてた。
「好きなものがわからない」って小さい場面だけど凄く重要で、「自分の気持ちを感じていい」「欲しがっていい」を人生で許されなかった人の象徴だと思う。
そんな私なのでフィリアに共感してしまって、隣国に売られてからはフィリアを想い、毎話泣いた。(私、大丈夫?メンタル死んでる?)
「役割」で生きて来たフィリアは隣国で混乱したと思う。大切にされて、感謝されて、怒鳴られない、休んでいい、好きなものを選んでいいと言われる。周囲が喜ぶか、必要とされるか、怒られないか、でしか生きてこなかったフィリアは自分の欲求の回路が凍ってる。「動かない自分に価値はない」って思い込んでるから隣国の優しさは怖かったよね。概念を書き換えても、裏切られるかもと警戒するだろうし。
こういう「安心を覚えていく」という過程が自分自身のテーマとも重なった。毎日少しずつ「安心」を重ねて「ここは前と違うかもしれない」を学び直す。いい環境や人との出会いは、その回復を支えてくれる大きな助けになる。
姉妹の逆襲劇は楽しみだし、妹も可愛いけど、気持ちの変化はフィリアほどわからない。忍者がついてるから妹回の魅力は上がってる(笑)
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