便利屋アズマは星を数えない 番外編 西郷と柊月
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便利屋アズマは星を数えない 番外編 西郷と柊月

一樹らい

切ない西郷の本音

ネタバレ
2026年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「便利屋アズマは星を数えない」の番外編、西郷と柊月の過去のお話。
本編でも描かれた柊月と西郷の関係。出会いから再会するまでの過程が丁寧に描かれています。壊してから大事にするという西郷の加虐性は、気質もあるとは思いますが、やはり原因はネグレクトなのかなと読んで感じました。愛されたことがないから、愛し方が分からない。ちゃんと柊月のことは好きなのに、その想いを伝える術を知らないし、伝えることの意味が分からない。切なさも感じましたが、何よりも虚しく思いました。柊月も側にはいたものの、西郷のことを好きだった訳ではないので、愛を育もうという関係性ではなかったんだろうなと思います。
とはいえ、柊月にしたことは許されません。そのことで柊月はゲイである自分を嫌い、自分を大切にしなくなってしまったのだから。それでも、性的マイノリティーの生きづらさに同調し、西郷を拒否しなかったのは、柊月の優しさであり弱さでもあったのかなと思います。その居心地の良さに西郷がもう少し早く気付いていれば、二人の関係はもしかしたら違っていたかもしれません。結局、西郷の孤独は本物の愛でしか埋められない。いつかそんな相手に出会えたらいいなと思いました。
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