被写界深度
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被写界深度

苑生

突き抜けた才能同士で

ネタバレ
2026年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 才能も環境も持ちながら、トラウマのために音楽と素直に向き合うことができない早川と、才能・環境にも押し潰されることなく、カメラへの真摯な態度を自然に持ち続ける紺野。高校時代、校舎の屋上で出会った2人の関係は、通常のラインからは突き抜けた才の持ち主、ゆえの物語なのだと感じました。上巻は痛みを伴いつつ美しい。そして下巻は、筆舌に尽くしがたく、いい。一番いい形での幕切れ。…わかっています、ここで終わるからの透明度、でも、素敵すぎてもっと先の未来も読みたくなっています。
ちなみに、コミックスで「音楽」を描く方法は様々あると思いますが、本作における、早川から溢れる音楽の表現は大変好きでした。早川の持つ音楽性が、苑生先生の高い画力で見事に伝わってきます。何より、綺麗。
そう、被写界深度というタイトルも、すごく綺麗で深い。10年近く前の作品だなんて驚き。瑞々しくて、時々読み返したくなる作品です。下巻のいっちばん最後、たまらんです。
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