公爵に愛されたい伯爵令嬢は偽りの婚姻でその身体を捧げる
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公爵に愛されたい伯爵令嬢は偽りの婚姻でその身体を捧げる

志波ひより/愛栖来鈴

すれ違いに胸が痛む、切ない作品

ネタバレ
2026年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本派なので普段は単行本化されないと購入しないのですがステップアップクーポンに釣られて既刊分全部購入。
一気読みしたけどこれは切ない話だよ~。
ヒロインのエステルは心優しく芯のしっかりした美しい令嬢。ただし、家格が伯爵位だから高位貴族の中でも格下扱いされてしまう立場の弱さがある。
血液検査で相性適性を図ってより高貴な血を残すことを目的にされる試婚制度のある世界。
恋愛結婚は難しく、マッチングされた相手と1年間の試婚の後、問題がなければそのまま婚姻継続となるということなんだけど、恋愛感情を抱く相手がいる者にとっては心に蓋をして婚姻することになると思うとなかなか辛い制度。
エステルはかねてからの想い人だった公爵令息のロランと偶然マッチングして彼と試婚することになるんだけど、好きな人と結ばれると思った喜びも束の間。
初っ端から一年後の離婚を提案され、ロランはこの婚姻を望んでなかったこと、他に想いを寄せる相手が身近にいることを思い知らされたものの、時々見せられるロランの思わせぶりな態度に期待しては裏切られ翻弄されるエステル。かなり可哀想。
ロランはロランで思い違いと公爵家という家格と抱える事情もあって自分の想いと裏腹にエステルとはどんどんすれ違っていくのが半分自業自得ではあるものの、こちらもかなりお気の毒な様相。
じれじれ、もだもだと進む本作品。
流れとしてはこういう自虐的な展開って、人によってはイラッとするんだろうけど意外とツボに入るのよ~。
レビューみると作画のこととか、ヒーローにイラつくご意見やなんなら当て馬令息とおぼしきジョゼフの方とくっついてしまえというごもっともなご意見、それもわかります、皆さんのお気持ち。
だが、しかし、今しばらく諸事は忘れて、このすれ違いの切なさに胸を痛めて浸ってみようではありませんか。なんだろう、このカタルシス。
気がつけば、新刊自動購入をポチっとな、しちまった自分がおりました。初めてだよ、新刊自動購入。
連載に嵌まる恐ろしさを垣間見た。
ああ、切ない!
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