小さな命を救う人々
」のレビュー

小さな命を救う人々

渡辺眞子

仔猫仔犬だから小さな命ではないのです

ネタバレ
2026年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ それぞれの家庭で家族と共に幸せに暮らしている動物たちの命からみれば、明日にでも命のともし火を消されてしまう儚い仔猫や仔犬たちの命と、行政の形ばかりの動物保護施設で日々恐怖に怯えながら命を絶たれている成猫や成犬の哀れな命も含まれています。
また、私たちの目に付かない場所や動物保護施設に持ち込んだ心無い飼い主たちに無残に捨てられてしまった成犬なども含まれています。
それらの膨大な数の命からすれば、余りにも少なすぎる命ですが、助ける人々がいて助かる命があります。
ある施設の発行した季刊の会報の一文です。
アブラハム・リンカーンの言葉に、「私は、人類の権利と同様に動物の権利を支持する。それが、本来の人間の取るべき道である」
この本は、『捨て犬を救う人々』の姉妹編の位置付けとして発行されたそうです。
目次の「はじめに」を読んだだけで、既に涙に暮れているので、読み終えるまでにどれほどの涙を流したか。
日本は、明治維新の際に諸外国の優れた技術や知識を取り入れました。
けれども、なぜか動物たちの福祉については一向に顧みようとしません。
そんなにも莫大な時間と費用が掛かるとも思えないのになぜでしょうか?
一部の人々にとって、自分たちの都合の悪いことから目を逸らすためのものとして動物たちの命と尊厳を踏みにじっているのでしたら、人として、大いに恥じるべき行いです。
自分で自分の行いを律することができない人々、人に言われても行いを変えることができない人々のことはもう放っておきましょう。
私たちだけで、精一杯できるだけのことをしましょう。
心強い先輩たちが日本全国にいます。
いずれは、行政の一部の人たちも私たちの熱意に絆(ほだ)されて変わってくれるでしょう。
それまで、一歩一歩亀のように進んでいくしかありません。
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