このレビューはネタバレを含みます▼
個人的には、昭和元禄落語心中なのですが(笑)、こちらは切り口は異なる面白さ。愛憎含まれる人間模様ではなく、落語家という職業のキャリアと青春群像劇が描かれているように感じる。
2026年4月期からアニメが始まり、比較的に原作に近い形で放映されている。
調度、週刊誌を買わなくなった頃に連載が始まったのを覚えている。少年誌に、バトルものではないストーリーで女性が主人公になった物珍しさもあった。
いまでは、女性の真打も出ているが、当時は本当に少なく、芸の道でのダイバーシティがどう進むかと考えたものだ。この作品は、好きを究めるだけでもダメで、でも好きだから這いつくばる、とスポ根にも近い頑張りをみせる。
他者に評価される世界。お客様だけでなく師匠屋兄さんたちも含まれる。筋の通った叱責から、筋のない叱責まで受けながら上り詰める覚悟が表現されていて。
いまどきの若い女性、いまどきの若者、嫌味や叱責をどれくらい受容できるだろか。
ある意味で、現代社会のアンチテーゼではないだろか、と思ってしまうシーンもちらほら。
「死神」は、昭和元禄では肝にもなった(アニメであー様の死神は凄かった)。同じ落語の、異なる解釈、表現の仕方、伝統芸における多様なあり方も見ものかも。
笑点では、落語があまり見られなかったから(笑)、アニメを期に新たにファン層が増えるといいな。