誓約の代償
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誓約の代償

六青みつみ/葛西リカコ

大好きな作品

ネタバレ
2026年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 代償シリーズの中でもとても好きな作品。

親の愛に恵まれずに育ったギルも、虚弱故にほぼギルだけの世界で生きてきたリュセも、未熟さと不器用から可哀想なくらいすれ違ってしまう…。束縛の令でリュセの意思が無視されてしまうくだりは本当に胸が痛みました。読者にはギルも父親に騙されているだけで本人は悪い人ではないのがわかるだけに切ない…。そんなギルが真実を知り涙を流しながら立ち尽くす(紙ではイラストあり)場面は印象的でした。

何より好きなのは、共に闘う中で互いが唯一の対の絆であることを確信した後、力を使い果たした自分を庇って大怪我をしたギルをみたリュセの中で、彼を守り抜くという思いが凄まじい勢いで湧き上がるところ。六青先生はストーリーだけでなく文章力もとても高いので、何度読んでも胸が熱くなる素晴らしさ。辛い展開が本当に長いので、カタルシスがすごいです。

そして「世界で一番大切な花」!本編で耐えたご褒美のような幸せなお話なのに、ギルを思って涙が溢れる…。あんなに弱い体に苦しんだリュセが健康に遊び回る姿を見て、完全に私も侍従目線で幸せになってしまいました。多分、これからも何度も読み返す。
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