撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~
」のレビュー

撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~

山本晃司

性被害者を性的消費する目的の作品

ネタバレ
2026年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 性加害者を成敗するという、どこか社会的なメッセージを内包した作品だと思って読み始めました。
しかし、作中の性被害の描写に対して、どうしても違和感と嫌悪感が拭えませんでした。

作中において女性たちが被害に遭うシーンでは、一様に赤面して恥ずかしそうな表情を浮かべる描写がなされています。
過去に性被害を受けて苦しんでいたはずの主人公の女性すらも、作中で再度被害に遭った際には同様の描写がなされていました。
現実では極度の恐怖に凍りついて声も出せなかったり、顔は青ざめガタガタと震えたり、もっと深刻なように思います。

1巻のあとがきで作者が「ギャルはエロいから主人公にした」と語っているのを見て、腑に落ちると同時に冷めてしまいました。
結局のところ、この作品は被害に遭う女性を性的に消費することがメインであり、加害者の成敗シーンは作者や読者が抱く罪悪感を薄めるための免罪符に過ぎないのではないかと感じました。
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