汝、星のごとく
」のレビュー

汝、星のごとく

凪良ゆう/古里こう

みんな幸せになって

2026年6月23日
非常に残酷な物語。
今日一日で何度も読み返してる。出会ってあっという間に大好きな作品になった。
北原先生みたいな優しい人は現実には存在しないよなあと思ったり。
親友みたいな家族みたいな先生みたいな、テンプレートに当てはまらない存在でも大事な人がいるならそれでいい。
あるセリフで号泣もした。
欲しいものを何を犠牲にしても追いかけて手に入れる人と、それが出来ない人。
暁海はキラキラとした世界にいる瞳子に惹かれ、同じ世界に入る。
だが行動原理は全く逆で、やりたいことをやる、欲しいものを欲しいと言う瞳子に対してそれしか選択肢がない暁海。
誰もが瞳子のようには生きられない。
足枷は捨てちゃえばいいじゃん、自分で選んだ道でしょというのは簡単だ。
ヤングケアラーの話に恋愛をうまく絡めている。親の存在というのは一生引きずるもので、
子供に責任はないとはいえ…である。
愛されて守られて育った結が「ひとりでも生きていけるようになりたいだけでひとりはいや」と
大人たちの苦悩をたった一言で退ける、描写の積み重ねによるこういった細かい部分の説得力は見事。
軽めの少女漫画絵じゃなかったら重すぎて現実に戻ってこれなかっただろう。
生きるのはしんどいなあ。誰かとのんびり花火を楽しめる人生を送りたいものだ。
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