傍観者の恋【SS付】【イラスト付】
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傍観者の恋【SS付】【イラスト付】

ナツ/あき

文学作品の様な読後感

ネタバレ
2026年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズの方を先に読了。
こんなにも素晴らしいお話に出会えた事に感動してしまった。原作も読んでみたくなり、こちらへ。
どちらの作品も、一方を引き立て魅力を倍増させるものでした。コミカライズの頁数の関係で省かざるをえなかったであろう箇所を、原作の文章で細かく補完が出来ました。彼らの心の内や様子を、私が想像していたものと比べたり、より深く知ることができたことで新しい発見にもなり大満足です。
もし小説から入ったとしても、あの美しい絵柄で彼らを見られた事は幸運であったと思いますし、今またコミックを読み返しては親近感が湧いています。
恋愛作品でよくあるのが、話の無駄な引き伸ばしや逆に性急過ぎる進行、唐突な描写や展開の不自然さに苛々したり辟易とさせられたりするものもある中、こちらにはそうなる理由がちゃんとあり、その背景や台詞にもリアリティがありました。だから読み手が苦しくても辛くても、それを納得しながら読むことが出来たのだと思います。三人共が時に「傍観者」であり「当事者」でもあった物語。そして大きな意味でオースティンは傍観者であり、俯瞰で彼らを見ていたのだと思っています。他人の心の機微を敏感に感じ取る事が出来るオースティン。「寄り添う」というよりは、彼らしいやり方で少し背中を押してやる。時に意地悪で、面白がり屋。だけどとても魅力的な。彼も彼らしい幸せな人生を歩んで欲しいなぁ…と、そう思わせてくれる素晴らしいキャラクターでした。
この中に誰も本当の悪人は居ませんでした。優しい涙が溢れる、そんな作品に感謝を。
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