「スープの森~動物と会話するオリビアと元傭兵アーサーの物語~【単話版】
」のレビュー

スープの森~動物と会話するオリビアと元傭兵アーサーの物語~【単話版】

河野スイ/守雨/むに

ヒーリングそのもののような作品

ネタバレ
2026年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵を見てるだけでフィトンチッドを浴びてる気分になりました。お話もよいです!だけど絵柄が好きすぎて絵ばかり見てしまって何度も読み返さないと最初お話が入って来なかった(^_^;)
モノクロだけど五感が刺激される、想像を掻き立てられるような絵が一番好きです。この作品だとタイトルがスープの森なので、まずこの2つがよくないといけないと思うのですが…
もう、ホント美味しそうだし⇒森は綺麗で⇒動物は可愛い(そして可愛いだけではなく畏怖も感じられる作画が素晴らしい)⇒気候や空気が絵から体感として感じられる⇒そしてスープが更にあたたかく美味しそうに見える
この繰り返しが凄い…

オリビアが様々に起こる物事に対して「こういうときは」「こういう気分のときは」と逡巡しながら作っていく過程も細やかで、台詞で「自分は…」「あの人は…」とはっきり言わせてるわけではないのに、その動作の中で彼女の人柄を表している描写や、実際に完成したスープのメニューがお話に繋がってるところが、すごく素敵でずっと見ていたくなりました。

何もかも自然に巡っていて、その循環の中にあらわれたアーサーが(第一印象◎)オリビアが恐れている心配ごとの中身がはっきりわからなくてもそっとしておいてくれる。それはなぜなのかも読者には先にわかりますが…。彼が彼女のペースに合わせてくれてることがお話のテンポと調和していて、読んでる間とてつもなく穏やかな気持ちになっていきます。
2人の共通点が交わるのはいつかなぁ…
自分が近所のおばさんなら先走って「あの人(アーサー)いいと思うわよー!」(余計なお世話)とか言ってますね絶対(笑)
読者として、このオリビアの穏やかな循環を崩してこようとする奴はダメー!!よるなさわるなちかよるな!!💢ってなります。

動物とやりとりできて、頼もしい動物に守られながら静かな森の一軒家に住むっていうのも、子どもの頃に憧れてたのでそこも刺さりました。でもオリビアはそのせいでかなり苦労していて「そんな〜(T_T)」という感じです。

これも単行本で読みたいし他の方のレビューで原作も気になるし。作品は穏やかな雰囲気だけど、心が忙しい(笑)
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