北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし
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北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし

白樺鹿夜/江本マシメサ/あかねこ

紡がれる言葉たちが優しいのです!

2026年8月24日
この作品に出会えてよかった!
日常の物語なのに何でこんなに素敵なのでしょう‼︎
原作をコミカライズされる時に、絵師さまには葛藤があったとの〝あとがき〟がありましたが、このお話にすごく合った作画で、隅々まで丁寧で細かく、情景が感じ取れるほどの無言のコマが格別に素敵です!

極寒の僻地、一年の半分を雪に覆われている領地を収める年若き領主には、なかなか嫁いできてくれる女性がいなかった。ご縁を求めて王都の夜会に出席した彼は、凛々しく立ち居振る舞う騎士の女性に一目惚れする。3歳年上の彼女は、どんな話にも耳を傾けてくれて…一年間のお試しの結婚の約束でその極寒の地に赴く。
新しく二人で過ごす生活は読み手にその全てを説明してくれるような進行で、作家さまは多岐に渡り沢山の事を調べられたのだろうと推察されます。そしてそのどれもが、まるで知らない世界なのに、何故か憧憬を誘うような雰囲気がいっぱいで、食べる物はその地に相応しく工夫されたモノで、華美ではないのに美味しそうで・・・

家族や友人、周囲の人たちを大切に思う気持ちが全編を通じて溢れます。
旦那さま側の使用人・領地の人々・両親に父方の祖父、奥さま側の両親・彼女を除く9人の兄弟とその甥と姪。
特別な事件が起きる訳ではないけれど、のほほんと過ごせる訳でもない(その地では昼の時間が短い事もありいつもいつも誰もが忙しそう)
沢山の出来事と体験と美味しいモノへの挑戦と作成。失敗を繰り返しながら、領地の発展に尽力しながら、それでも二人は思い遣りいっぱいで・・・そして少しづつ夫婦になっていく過程が素敵です。
生きる事への葛藤は誰しもが抱く不安や迷いだと思うのですが、本作で語られる言葉たちはそれ等を凌駕して、希望を、生きる喜びを、与えてくれるようでもあります。

何といっても最終話の最後のカット、暖炉の前で寄り添う家族の後ろ姿がえがかれているのですが、この物語の集大成のようでとっても素敵な〝絵〟になっています。
皆さまには是非是非、この絵を確認していただきたいなぁと思います。
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