「アルマ骨董堂のふしぎ夜噺
」のレビュー

アルマ骨董堂のふしぎ夜噺

かんさび

畏敬の念が抜け落ちている気がした

ネタバレ
2026年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 199ページ。
淡々とした不思議な話のショートショート。漫画と言うよりは、簡素な文に挿絵を付けたもの。
ぽつぽつと不思議で少しあたたかな語りが続いていく、お好みに合う方も多かろうという作品でした。

が、ひねくれ者には合わず、最後まで読み切るのに苦労しました。
この作品には「畏れ」が感じられなかった。
不思議なことを、現世の目線で、あたたか寄りに描いている。
そこに、あちらの世界の論理であるとか、こちらの世界との違い及びそれによる理解ができない恐怖であるとか、そういった感覚が感じ取れなかったです。
私は、人は所詮動物であるし、理解のできないことの方が世の中には多いし、「神」や「霊」と呼ばれるような「あちらがわ」の存在もしくは現象はあると考えている。そういった存在のようなものに対しては、「畏れ」「敬い」の念は必要だと思っている。
それが抜け落ちているのは自分の主義には合わないし、そんなことを考えながら著者ペンネームを見ると、若干、人の傲りのような気配を感じてしまうのだった。
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