このレビューはネタバレを含みます▼
以前2巻まで他サイトで読んだ時は、正直よく理解できずまったく刺さらなかったのですが、今回ここで全巻(20巻まで)無料で一気読みさせていただき、ストーリーが見えてきたら(といってもまだ解明されてない謎は多いですが)、これ、もしかしてすごい作品かも?と評価一変しました。
境界線を超えて村の外に出た瞬間に一番大切な一鷹との記憶を奪われ続ける燈。それでも、何度でも諦めずに一鷹が燈に植え付けた「未練」という形の愛によって、燈が記憶を取り戻すまでが、なんといっても前半のクライマックスで泣けます。
20巻の最後で描かれた先々代とその恋人の幻影。疲れ果て愛する人を諦めて村には戻らないと決めた恋人のように、燈も自分のもとを去っていくのではと恐れる一鷹が目にしたのは、村の外に一歩踏み出した先々代の姿。一鷹はその姿に希望を見出だしてもいいのだろうか?呪縛から解き放たれて、外の世界で生きていく燈と一鷹を読者は果たして見ることができるのか?胸をしめつけるような切ない展開がまだまだ続きそうですが、完結まで追い続けたい作品です。
そしてこの作品の世界観を余すところなく堪能できるように、なにとぞ単行本化をお願いします!