このレビューはネタバレを含みます▼
全巻無料に釣られて読みました。重くて、重くて。どうにも救われ無い。救われ無いと分かり切っているのに。完結まで読まずにはいられ無い。大人の都合で、愛を知らずにただ暴力という手段でしかやり過ごせなかった彼らに一抹の希望をどうか。と、願わずにいられませんでした。そして。怒涛の展開に、その果てに。エピローグを読んで、ホッとして涙。
学校での虐め、悪質な暴力の前に成す術も無かった優馬の前に颯爽と現れ救ってくれた「アメリ」。行き過ぎた報復は、返って優馬の恐怖となって行くが。アメリが決して優馬だけは傷付けない、と信じているものの、ハラハラさせられ通しでした。それはそのまま「アメリ」の弱点になっていったのだから。全てを終えて振り返ってみれば。「アメリ」が偽物で「真生」である事、生き別れの双子がいる事。赤の他人との「秘密の共有」は絆では無い事。集団レの被害者である女生徒は親に認められない淋しさを仄暗い執着で優馬に依存していた事。(彼女もまた簡単に加害者に転じる。)ああ、エピローグでまだ彼女が優馬に取り憑いていたのにはゾッとしました。なんだかんだで作品中何度も言っていた様に、邪魔者は去り、優馬の彼女という位置に収まっている!!彼等を取り巻く反社のイカレ野郎や追う警察。死に追いやられても仕方無いであろう、揃いも揃った毒親達。後半に行くにつれ、ちょーっと風呂敷広げ過ぎでは?!と思わない事も無かったが、それでも。この凄まじい疾走感には引き込まれずにはいられませんでした。この物語にハッピーエンドは期待していなかったけれど。最後の最期に。優馬と真生が笑顔で再会出来た事に、作者様の愛情を感じられました。ありがとう!本当にありがとう!沢山苦しみ抜いて、それでも生き抜いた2人だから。そこに本物の絆があったのだと信じられた結末に涙。(この後ソッと横田さんには退場して欲しい。でないと、第二章始まりそうでその方が恐怖。あの女はヤバい。)