「飴色パラドックス
」のレビュー

飴色パラドックス

夏目イサク

堂々の完結。どの巻も余すことなく面白い!

ネタバレ
2026年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、ストーリーがめちゃくちゃ面白いです!

恋愛モノはくっついてから失速してしまうイメージがあるのに、この2人は2巻以降付き合ってからがめちゃくちゃ面白い。巻を進めるごとに蕪木がどんどん尾上にぞっこんになっていくのにニヤニヤが止まりません。。。嘘や人を騙すようなことも必要とされてしまう仕事で擦り減っていた蕪木にとって、真っ直ぐで嘘の無い尾上は、回復薬のような心を癒してくれる存在だったのでしょう。

また、仕事と日常ラブの塩梅が本当に絶妙です。軽いテンポでサクサク進んでいくストーリーの中でも、ギュンギュンに悶える一コマを挟んでくるのが、夏目先生の力量なんですね…。問題を2人で乗り越えた後のイチャシーンは、普段はさっぱりとした関係の2人からは想像もできないくらい甘いです。ケンカップルかと思いきやただ言いたいことを言い合ってるだけで、本当は仲良しなのが日常シーンから見えちゃうのも良いですよね。

雑誌編集、スクープ班としての仕事で、さまざまな裏側に触れることによってお互いの絆がより深まっていく過程も他のBLには無いこの作品独自の面白さかもしれないです。そこから過去や自分に向き合い2人が成長していくのを見届けられるのも醍醐味です。

個人的に心に残るBLの要素としてキャラクターの魅力は欠かせませんが、蕪木と尾上はほんっっとうに魅力的で応援したくなる2人です。クールで要領の良いモテ男蕪木と明るくて真っ直ぐ賑やかな尾上は正反対で、だからこそお互いの足りないところを埋め合っている最強カップルなのかも。雅やん、ノリちゃん、笠井、etc…周りの人たちの温かさもこの作品の魅力の一つですよね。

最終巻の夏目先生のコメントで、2人がこれからもずっと幸せだと断言されている部分で泣きそうになりました。2人がスクープに奔走しながら温かい人々に囲まれて幸せに過ごしていることを想像してレビューとさせていただきます。
夏目先生16年間お疲れ様でした!また蕪木と尾上の2人をどこかで見られたら嬉しいです✨
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