「私は選ばれない 【連載版】
」のレビュー

私は選ばれない 【連載版】

鈴宮ユニコ/碧貴子/whimhalooo

暗い性格には理由あり

ネタバレ
2026年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミック2巻と単話18話まで読了。
クロエのネガティヴ思考に辟易…という声をかなり見かけました。確かにわからなくもないが。
所謂ナーロッパ貴族社会に沿って忠実を目指すとどうしてもそうなりがちなんですよね…
基本的に縁談は「恋愛」より親が決めるのが定石。
感情を「表情(かお)に出すのも率直に述べるも良しとしない」時代。階級社会の男尊女卑。
子供時分に甘えを許されなかった事が、彼女のその生真面目さと“石橋を叩いて渡る“性格に輪をかけてしまったんだよなぁ。そつが無く毅然として聡い。この時代の「普通」であろうとしてるだけのヒロインは「可愛げが無い・強そう」→元婚約者は妹と結ばれてしまう。地獄だよ…
現代でいう「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」を大人になるまで父に発動されまくる。
姉妹間贔屓はあからさまで、父と妹の精神的ヤングケアラーな一面も背負わされて何とも不憫である。そりゃ鬱々とした性格にもなるわ。
ちゃんと描き過ぎてしまったが為に、読み手も鬱々としてくるのだ。
(でもクロエの思考も悩みも正しいのだよ…)
彼女は幼い頃から「自分が望む愛情」不足で心は切り傷だらけ。とうとう枯渇寸前のところをギリ矜持で持ち堪えてきたのだ。レオネルとの始まりはある意味「リハビリ」なんだよ。おそるおそる踏み出したばかり。
「婚約破棄」は過去一の痛み。とんでもなく大きな傷口から血がドバドバ激痛だった筈だ。
今度こそはと思ったところにまたもや試練。
あんな痛い思いは二度としたくないから「回避行動」に走ったんだよな…暗いヒロインだけど、理由がある。あの美しいけれど物悲しい絵柄と作画はほんま見事です!
優しいけれど、彼は一番間違っちゃいけないとこをやらかしたんだよな…
「愛や恋じゃないけど好き」って。
この一言に尽きる。
最新話でのクロエは、暗にこの台詞の事を示す言葉を投げかけたが、レオネルはソコちゃんと分かってんのかな…カッコいい言葉と共に連れ去るのはいいけども、平身低頭謝ってくれマジで。
あの言葉が全てなんだよ、元凶は。
あの時点でも読者目線ではクロエ→♡に移行途中だなレオさんよ…と何となく分かるけども。
無自覚だとて、あんな言い方さえしなけりゃ良かったのにねぇ。ヒロインにだけズレてるしポンコツだし。
悲しいやら腹立たしいやら。
19話は幸せとイチャ全開で!!おなしゃす。
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