このレビューはネタバレを含みます▼
帝国の第二皇子がヒーロー、小国の王女がヒロイン。
兄に殺されることを覚悟しているヒーローに、国や家族を助けてほしいと無邪気に頼む8歳のヒロイン。
そこから10年後のお話に飛ぶので、間に何があったのがドキドキしながら読みました。
作家買いしたのでレーベルに気付かず、あれなんか暗いな~と思って確認したら、ソーニャ文庫で納得。
ヒーローのお兄さんの歪みによって、運命が狂っていく人々の苦しみや、執着愛なんかが上手く描かれていて、最後の方のネタバレもなかなか良かった。
読み応えのある作品なので、時間のある時にじっくり読まれるといいかな~と思います。
ヒロインのキャラクター設定は今イチでした。
周囲に守られながら純粋さ、無垢さをそのままに成長していったという感じなのかと思いますが、あまりにも世間知らず過ぎて引くレベル。
イラストは悪くないけどソーニャ文庫には合わないかなと思いました。