いとしさを追いかける
」のレビュー

いとしさを追いかける

杉原理生/麻々原絵里依

どうしようもなく馬鹿な子が許せるなら

2015年11月30日
私がこの作品の評価を☆3つにしたのは、ひとえに攻めの掛井の人間業を超える寛容さの存在があったからです。
それがなければ残念ながら☆1つ評価かな(ごめんなさい)。
ストーリーは終始、杜国視点で書かれているのですが、杜国のどうしようもないヘタレさと狡賢さに、掛井の気持ちを思うと切なくて気の毒で…。
掛井の寛容さと忍耐強さ、健気さはもう人間のなせる業ではない、と思う程でした(笑)。
杜国視点で書かれているにもかかわらず、読んでいる間は心はずっと掛井にあった、不思議な作品でした。
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