鳥籠シンドローム
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鳥籠シンドローム

サマミヤアカザ

絵がとても綺麗

ネタバレ
2015年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで絵の綺麗さと、リヒトの格好良さに一目惚れして、衝動買い。あらすじを読めば何となく察すると思いますが、終始不穏で薄暗い雰囲気が立ち込めるお話です。登場人物の半分ほどが、実は病んでいます。ですが、主人公の、つぐみが、とにかく純粋で優しくて真っ直ぐなので、読んでいて気分が重くなることはなかったです。それだけではなく、つぐみがゲームによって初めて出来た友達を失い、そこから目的達成のために、どんどん成長していく姿がとてもカッコ良かったです。普段泣き虫で弱気な彼が、友達のために勇気を振り絞る真っ直ぐさが周囲の人に影響を与えて行きます。

リヒトの、敵だか味方だか、優しいのか酷いのか、何だか何を考えてるか判らないところが、不穏さに拍車をかけていて魅力的でした。つぐみと関わって、変化する自分に戸惑う姿があり、最終的に彼がどう動くのか、とても動きが気になるキャラでした。


暗い雰囲気ですが、すごく重苦しいわけでもなく、2巻完結なので手軽に読めると思います。絵がとにかく綺麗なので美少年たちを見たい方にはおすすめです(笑)みんなカッコ可愛く綺麗です!推しキャラが誰かによってエンディングがハピエンに感じるかバットエンドに感じるか、それぞれだと思います。

欲を言えば、その後の彼らの姿をもっと見たかったです。後日談とかないのかな。あと、これも試し読みで察すると思いますが、ちょっとBLっぽいと感じる表現もあるので、苦手な方は注意です。
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