プライド(一条ゆかり)
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プライド(一条ゆかり)

一条ゆかり

一気読みをお勧めします

2015年12月24日
1巻を読んで続きが気になり、大人買いしました。
人生において超絶優遇されているお嬢様と、超絶不遇のお嬢さんが、それぞれのプライドを胸に人生に立ち向かうサクセスストーリー。本作の見どころである、キャラクターの感情や行動の描写がとても丁寧で、かつスマートに描かれているためか、一見ありがちな「お嬢様」「お金持ち」…といった設定にもかかわらず、不思議なくらい斬新な印象を受けます。優美な絵もストーリーにぴったり。さすが大御所が描かれた作品、といったところ。
「時間があるから、何か長めの話を読もうかな?」という方にオススメ。長編にありがちな後半の失速をやや感じましたが、完全にダレきってしまう前にラストを迎えた感じで、通しで読む分にはそれ程疲れないかも。賛否両論のラストは一気読みしたためか、「まあこんなものかな」程度の印象。過程がクライマックスタイプの作品です。
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