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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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うーん…2017年1月26日既刊2巻まで読みました。東村作品概ね読んでますが、これは…。探偵もの大好き!ミステリー大好き!という方には、はっきりいって勧められません。東村作品が好きでコンプリート目指してる人はどうぞ。
現代の美食を中心に、古典的な探偵ものの雰囲気や、狂気的なキャラクターなど「描きたいもの」があるのは伝わりますが、今ひとつ表現できてのが正直なところだと思います。なにより、東村作品の魅力であるキャラクターが単調で、既視感を感じるものばかり…上杉謙信と同じく、あまり下調べなしの見切りでスタートしたようにしか…。
作者は、タラレバ娘等、エッセイ的な要素のある作品についてはダントツに面白いと思いますが、歴史ものや今回のような推理ものなど、ある程度知識や蓄積が必要な作品を描くには現段階ではまだまだなんだと思います。そろそろ手広くやりすぎず、完結していない作品をまとめたりして欲しい…と、この作品を読んであらためて思いました… -
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耐性あるなら女性もオススメ2016年6月7日数年前、まだ連載中になんとなく読んで…まさかの号泣。完結したらいつか通して読みたいなと思っていた作品。今回の無料三巻を機に、思いきって読破しました。
基本的にえっちな漫画にありがちな、都合の良いラッキーすけべばかりおきるにも関わらず、だれ過ぎないテンポ良い展開。「タイトル」をなぞらえた様々な人間関係や心情。そしてきれいにまとまったラスト…人気作なのも納得です。自分の中で完結させてよかった。
ただ自分自身、社会人生活も長くなり初々しい気持ちが薄れたせいか?流石に号泣とまではいきませんでしたが…この話に感じ入って涙できるピークは、やはり主人公達の年齢である二十代くらいなのかな?読むのをオススメするなら、特にその年頃の人たちでしょうか。エロ+ラッキーすけべに理解があるなら、女性もチャレンジしてみても。 -
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モーレツ!イタリア家族と一緒に2016年2月10日イタリア人の妻になった作者の、波瀾万丈な海外生活を綴ったエッセイマンガ。本作からでも楽しめますが、『モーレツ!イタリア家族』から読むと、登場人物(家族構成)がより掴みやすいと思います。
ダンナ様との馴れ初め〜プロポーズのエピソードには、思わず涙。ヒット作テルマエロマエの「制作のヒント」も見え隠れする一冊だと思います。テルマエロマエを読んで、作者について知りたくなった!という人にもオススメ。いいね
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テルマエロマエの作者のグルメ本。2016年2月10日作者のもう一つの故郷イタリアの料理を中心に、引越し先のポルトガル料理や懐かしの日本の味にまつわる、愉快な体験談が紹介されている。
この本に登場する料理の大半は、いわゆる「地元の人が毎日つくるような料理」である。「郷土料理」以上に手軽で簡単な…日本でいうご飯に味噌汁といったところだろうか。高級料理とはまた別に、そういう素朴な料理になんとも惹かれてしまうのは何故だろう。地元料理の大雑把さと優しさ、その料理を作る人、食べる人のたくましさと朗らかさ。作者はこういった優しい雰囲気をくみ取って描くことがとても上手いと思う。
各話にはそれぞれのエピソードで登場した料理のレシピが載っている。外国の「普通の食卓」に思いを馳せつつ、チャレンジしてみたくなるものばかりだ。いいね
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一巻読了2016年1月4日有名な浮世絵・錦絵をモチーフに描かれた、本屋でも目をひく少し洒落た表紙…前々から気になっていた作品を試し読みできて、本当にありがたいです。
浮世絵を参考にしたタッチの、ゆるいお江戸ギャグマンガ。一巻の内容はまだまだ荒削りですが、見ての通り、絵柄がとにかく斬新。これをジャンプで試みるとは!ひとクセある作品に心惹かれる…という方に、まず一読をオススメします。
個人的には、読み切りのような、浮世絵の雰囲気の色濃い絵柄で進化していくのをみてみたいですね…(少なくとも本作では)。今後に期待しつつ、紙面でも追いかけようと思います。いいね
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一気読みをお勧めします2015年12月24日1巻を読んで続きが気になり、大人買いしました。
人生において超絶優遇されているお嬢様と、超絶不遇のお嬢さんが、それぞれのプライドを胸に人生に立ち向かうサクセスストーリー。本作の見どころである、キャラクターの感情や行動の描写がとても丁寧で、かつスマートに描かれているためか、一見ありがちな「お嬢様」「お金持ち」…といった設定にもかかわらず、不思議なくらい斬新な印象を受けます。優美な絵もストーリーにぴったり。さすが大御所が描かれた作品、といったところ。
「時間があるから、何か長めの話を読もうかな?」という方にオススメ。長編にありがちな後半の失速をやや感じましたが、完全にダレきってしまう前にラストを迎えた感じで、通しで読む分にはそれ程疲れないかも。賛否両論のラストは一気読みしたためか、「まあこんなものかな」程度の印象。過程がクライマックスタイプの作品です。 -
文句無しの名作2015年11月21日長編で面白いマンガが読みたい!という人には、是非ともオススメしたい作品の一つ。
複雑に絡みあう人物関係を軸に、架空の未来世界で縦横無尽に繰り広げられる冒険譚。個性的な登場人物も、独自の世界設定も、最後まで余すところなく生かされている…文句無しの名作です。
また、長編マンガにありがちな「中盤の長すぎる中だるみ」や「序盤と終盤とで、あまりにもかけ離れすぎたテーマや設定」…といった「悪いお約束」をうらぎっているところも、この作品が名作たる所以。30巻近い大作に相応しい感動の最終話まで、一気に読ませてくれます。
来年で、第1巻発売から25年…電子版に触発されて、本棚のコミックにも手が伸びそうです。 -
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主婦の日常マンガ2015年11月12日この話の「料理」の部分に関しては、レシピがつくようなお役立ち調理などを過度に期待せず、
「そうそう。疲れてたり面倒くさかったら、このくらいのテマしかかけたくないよな…でも、ここで海苔をくわえるくらいの美味しさは追求したいよな…わかるわかる」
くらいの感覚で読んだほうが、しっくりくる。
最愛の夫は単身赴任。子供なし。家には自分だけ。パートに出る以外は、昼も夜もほぼ一人の時間。
持て余す時間の中で、どのくらいの人が「自分だけのために」掃除洗濯、そして料理に日々力を入れられるだろうか?
主婦でありながらも「長い一人ぼっち」。
主人公のはなは、本当は寂しすぎる日々を、身の回りにあるちょっとした食べ物…「ズボラ飯」で美味しく乗りきりながら、ゆるく明るくマイペースに暮らしている…そんな、ぐうたら主婦の日常マンガだ。
絵柄には好き嫌いがあるだろうが、主婦の日常マンガとしては、意外に新しい切り口の作品だとも思う。
久住さん原作で読んだマンガは、孤独のグルメ、野武士のグルメに続いて、これで三作目。庶民的すぎて普段見過ごしてしまうような日常や風景をストーリーにとりいれ、うまく組み上げているところが、どの作品もとても魅力的だ。