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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • 夏目アラタの結婚

    乃木坂太郎

    迷わず、ご一読をオススメします!
    2024年4月1日
    「傷ついた子ども」がテーマの本作。その苦しみを前に、「理解する」や「よりそう」ではなく、命がけで対峙する「動」の姿勢と、目を背けずただただまっすぐに見つめる「静」の姿勢を全力で描ききった、作者の見事な画力と構成力に脱帽です!ストーリーとしてはサスペンスものなので、猟奇的なシーンが出てきます。苦手な方は注意。キャラクターの造形に度肝を抜かれた方…未読でしたら、作者の他作品もあわせてぜひご一読を!
  • サバイビー

    つの丸

    サバイビー
    2024年3月12日
    懐かしくてたまらないです。
    当時より今の方がより感動しました。
    素晴らしいマンガだと思います。
    再び読めてうれしいです。
  • がっこうぐらし!

    海法紀光(ニトロプラス)/千葉サドル

    優しさを感じられる
    2022年12月24日
    とても良かった

    娯楽作品として良心的で、希望を与えてくれる素晴らしいストーリーと絵だった。キャラクターの性格が親しみやすい。
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  • たそがれたかこ

    入江喜和

    ロックなお話
    ネタバレ
    2020年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ついつい中学生の彼の今後を考えてしまったり、最終巻の解釈は難しいところだと思いますが…個人的に、ヒントは1巻にあるのかと思いました。
    中学生への愛の告白…理性的、世間体を考えた普通の行動としては大間違いですが、では、「80の母のお世話とパート勤めに追われる、拒食で不登校の娘をもつ45才バツイチの女性」の理性的、世間体を考えた普通の行動とはなんなのか?…それを突き詰めた先にあるのが、1巻冒頭の主人公だと思うのです。生活疲れをして近年の40代にもみえないやつれた姿、夜中突然とめどなくあふれる涙、憂さ晴らしは安酒を飲む程度…さえない40代の女性は、そんなふうに粛々と、地味に、静かに、不満も不安もだまって噛み砕いて飲み込んで生きていくことが正しいのだと。。。
    1巻あとがきには「主人公らしからぬ主人公を描くことは自分なりのロック」というような作者コメントがありました。読者にも「突き刺さる」最終巻あの場面は、ストーリーをとおして自身もまたロックになった主人公の、「世間が望むさえない40代女(の正しい行動)」への(ある意味では比喩的な)拒絶の表現なのだと思いました。
    というわけで、感想は【とてもロックな話】。人生に疲れて退屈で不安な日々に、叫ぶような歌声で励ましてくれるようなお話でした。
  • その着せ替え人形は恋をする

    福田晋一

    いわゆる
    ネタバレ
    2020年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かわいい女の子達がコスプレして、主人公はもてまくって…という展開。普段読まないタイプのストーリーですが、読みはじめると予想以上にとっつきやすく、あっという間に既刊4巻まで読み終えてしまいました。大賞納得。。
    コスプレの撮影方法や、メイク、衣装製作など、知らなかったコスプレイヤーの活動ネタが盛り込まれていて、思わず感心…ガチオタでピュアなヒロインの、軽快なギャル語も魅力的です!まずは一度お試しを。女性もぜひ!
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  • 彼方のアストラ

    篠原健太

    ライトなSF
    ネタバレ
    2018年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少年少女の宇宙漂流物。近年のこのテの作品にありがち?な閉塞感や陰鬱な展開はなく、ギャグも交えて終始明るく爽やか。ラスト大団円を迎えるので、最後まで安心して楽しめる冒険譚に仕上がっています。ただ…辛口な意見を言えば、SFファンで凝った設定や世界観を期待している人にはちょっとライトすぎるかも。今まで宇宙ものはとっつきにくくて読まなかったという方や、ハッピーエンド好きという方に特にお勧めします。余談ですが、他の意見にもあるようにアニメになったら楽しそうですね!
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  • シックス ハーフ

    池谷理香子

    マルチエンディング
    ネタバレ
    2017年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 10巻を超える長編マンガにありがちな「中盤の壮大なグダグダ」がなく結末までどんどん進むので、「長編は中だるみして疲れるから読むのをためらう…」という方にもオススメできます。ただし、オススメするのは「少女マンガ(女性誌)を読み慣れている」ことが前提…あくまでもテーマは恋愛なので、ヒューマンストーリー寄りを期待しながら読み進めると最後は物足りないかもしれません。個人的には序盤〜中盤の、友人知人、過去や家族との問題に向き合って、一つずつ乗り越えていく前向きなストーリーに好感をもち、ラストに向けて「家族」の部分がもっと掘り下げて描かれることを期待してしまっただけに、終盤が主人公の恋愛寄りになり、他がいまいちかすんでしまったのがちょっと残念でした…まあ、こういう展開は恋愛マンガの王道ですが…。読了後は、なんとなくマルチエンディングの一つをみたような気分になりました
  • 100万円の女たち

    青野春秋

    短い作品ゆえの魅力があります
    2017年5月10日
    主人公と、その周りの女たちをめぐるミステリー。淡々としたタッチの画風と、残酷なストーリーとのアンバランスさに惹かれて、一気に読んでしまいました。本編最終ページには、思わず涙…。
    全4巻と短めなので、本格的なミステリーものを期待すると物足りないかもしれませんが、間延びもなく最後までキチンと描かれているので、短めの完結作品を探している方にもオススメです。
  • 花園メリーゴーランド

    柏木ハルコ

    日本の民俗学・風俗史に興味ある人はぜひ
    2017年5月9日
    寒村でのアヤシイ儀式に巻き込まれるホラー?…と思いきや、日本の性の風俗に着目した民俗学がメイン。古い日本のムラの中へ現代人が入りこんでしまう違和感・恐怖感といったサスペンス部分と、入念に調べあげられた風俗史の部分が絶妙に合わさっていて、よく練られたストーリーにラストまで一気に引きこまれる。
    他レビューでも書かれているが、苦手な人には理不尽あるいは嫌悪感を感じかねない性描写があるので注意。もともと日本の民俗学・風俗史に興味がある人には、特に一読をオススメしたい。
  • 美食探偵 明智五郎

    東村アキコ

    うーん…
    2017年1月26日
    既刊2巻まで読みました。東村作品概ね読んでますが、これは…。探偵もの大好き!ミステリー大好き!という方には、はっきりいって勧められません。東村作品が好きでコンプリート目指してる人はどうぞ。
    現代の美食を中心に、古典的な探偵ものの雰囲気や、狂気的なキャラクターなど「描きたいもの」があるのは伝わりますが、今ひとつ表現できてのが正直なところだと思います。なにより、東村作品の魅力であるキャラクターが単調で、既視感を感じるものばかり…上杉謙信と同じく、あまり下調べなしの見切りでスタートしたようにしか…。
    作者は、タラレバ娘等、エッセイ的な要素のある作品についてはダントツに面白いと思いますが、歴史ものや今回のような推理ものなど、ある程度知識や蓄積が必要な作品を描くには現段階ではまだまだなんだと思います。そろそろ手広くやりすぎず、完結していない作品をまとめたりして欲しい…と、この作品を読んであらためて思いました…
  • 幽麗塔

    乃木坂太郎

    満足感
    2017年1月5日
    無料分から一気読みしました。
    正直、予想以上に満足感のある作品でした。本筋のミステリーに、マイノリティの葛藤というテーマが上手く組みこまれていて、謎が謎を呼ぶ展開も相まりどんどん読み進められます。特に好感だったのは、ラストまでキレイにまとまっていたこと!久々に最終話までキッチリしていた作品に出会えた気がします。
    他の方のレビューにもありますが、グロシーンやセクシャルな表現もあるので、苦手な方はご注意を…ミステリー好きはもとより、程よい長さで完結しているマンガを探してこの作品までたどり着いた…なんていう方にもオススメします!
  • 月の子 MOON CHILD

    清水玲子

    新訳・人魚姫
    ネタバレ
    2016年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 10年位ぶりに読み返しました。絵が本当に美しい…執筆から四半世紀経ってなお魅力的で、一コマ一コマに圧倒されます。
    人魚姫をモチーフにした現代ファンタジー。前半はコミカルな場面も多いですが、ストーリーに原発問題を絡めていることもあり、後半は重く、切ない話が続きます。ラストは賛否両論ですが、余韻の残る読後感や、考察が好きな方には概ね好まれるのではないでしょうか。いずれにしろ、一読して損はない作品であることは間違いないのですが…個人的に、ダンス(バレエ)のパート→ロシアの絡み辺りがもう少し厚ければ、完璧だった…と思った感想は、今回も変わりませんでした。ここがしっくりきていたら、書籍での購入も検討したんですが……
  • OZ 完全収録版

    樹なつみ

    近未来SF。コンパクトにまとまっています
    ネタバレ
    2016年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最近見かけなくなった近未来SF。どこか懐かしさを感じつつ、一気に読んでしまいました。オズの魔法使いをベースにした設定や、キャラクターが本当に魅力的。この長さだからこそ、コンパクトに締めれたというのもあるだろうけど、もうすこし長く冒険を見ていたかった…と思えるくらい、ワクワクさせられる世界観でした。雑誌の都合で削ったらしい、ロードムービー的要素…読んでみたかったかな!
  • ノ・ゾ・キ・ア・ナ

    本名ワコウ

    耐性あるなら女性もオススメ
    2016年6月7日
    数年前、まだ連載中になんとなく読んで…まさかの号泣。完結したらいつか通して読みたいなと思っていた作品。今回の無料三巻を機に、思いきって読破しました。
    基本的にえっちな漫画にありがちな、都合の良いラッキーすけべばかりおきるにも関わらず、だれ過ぎないテンポ良い展開。「タイトル」をなぞらえた様々な人間関係や心情。そしてきれいにまとまったラスト…人気作なのも納得です。自分の中で完結させてよかった。
    ただ自分自身、社会人生活も長くなり初々しい気持ちが薄れたせいか?流石に号泣とまではいきませんでしたが…この話に感じ入って涙できるピークは、やはり主人公達の年齢である二十代くらいなのかな?読むのをオススメするなら、特にその年頃の人たちでしょうか。エロ+ラッキーすけべに理解があるなら、女性もチャレンジしてみても。
  • ベル・エポック

    逢坂みえこ

    90〜00年。30代女性達のお話。
    ネタバレ
    2016年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 特に1、2巻辺りが好き。バブル期真っ只中の30代女性。華やかな時代に働いた女性も、今と同じように悩み、ぶつかりながら一つずつ解決していく…四半世紀経った今でも十分共感できて面白かった。時代を選ばないニュートラルな美しい絵も、「共感」に一役も二役もかっていたと思う。
    中盤〜後半は、人物・ストーリーがしぼられ、時代も00年に近づく雰囲気になる。どちらに惹かれるかは読む人次第。
  • 聖戦記エルナサーガ

    堤抄子

    Gファンタジーの名作
    2016年5月18日
    懐かしいなー!大好きでした!!

    剣と魔法の王道ファンタジー。…と、一言で終わらせたくないくらい魅力的なのが、その世界観。久々に読み返しましたが、あい変わらず引き込まれます。
    終盤はやや駆け足ですが、ヤマ場満載で涙するところも…ファンタジー好きにはぜひ読んでほしい、Gファン時代の名作。おすすめです。
  • 東京BABYLON[愛蔵版]

    CLAMP

    CLAMPの社会派ファンタジー
    ネタバレ
    2016年4月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作品は読み尽くした!と言い切れるほど、当時CLAMPファンでした。
    東京Babylonは今でもオススメしたい作品。当時の社会問題や事件を元にしたストーリーが、どれも深くて印象的です。オカルトブーム、いじめ、ダイヤルQ2、環境問題、老人問題、臓器移植…時代は変わってなお、考えさせられる社会問題がいくつも出てきます。バブル期、繁栄を極めた首都の華々しさと、その影に隠れた歪みについて、限られた巻数内によくまとまっている良作だと思います。
    賛否両論のラストですが、個人的には絶賛したいところ。大都会・東京の中で、見捨てられ、去られ、別れを経験することは、誰にでもおこりうる至極ありふれたこと…そういう意図の結末を迎えてこそ、まさにタイトル通り“東京Babylon”だったと思っています。(※既読の人には何卒、私自身3人が大好きである事、xを愛読し登場を心待ちにしていたことをご承知おき頂きたく……)
  • イタリア家族 風林火山

    ヤマザキマリ

    モーレツ!イタリア家族と一緒に
    2016年2月10日
    イタリア人の妻になった作者の、波瀾万丈な海外生活を綴ったエッセイマンガ。本作からでも楽しめますが、『モーレツ!イタリア家族』から読むと、登場人物(家族構成)がより掴みやすいと思います。
    ダンナ様との馴れ初め〜プロポーズのエピソードには、思わず涙。ヒット作テルマエロマエの「制作のヒント」も見え隠れする一冊だと思います。テルマエロマエを読んで、作者について知りたくなった!という人にもオススメ。
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  • それではさっそくBuonappetito!

    ヤマザキマリ

    テルマエロマエの作者のグルメ本。
    2016年2月10日
    作者のもう一つの故郷イタリアの料理を中心に、引越し先のポルトガル料理や懐かしの日本の味にまつわる、愉快な体験談が紹介されている。
    この本に登場する料理の大半は、いわゆる「地元の人が毎日つくるような料理」である。「郷土料理」以上に手軽で簡単な…日本でいうご飯に味噌汁といったところだろうか。高級料理とはまた別に、そういう素朴な料理になんとも惹かれてしまうのは何故だろう。地元料理の大雑把さと優しさ、その料理を作る人、食べる人のたくましさと朗らかさ。作者はこういった優しい雰囲気をくみ取って描くことがとても上手いと思う。
    各話にはそれぞれのエピソードで登場した料理のレシピが載っている。外国の「普通の食卓」に思いを馳せつつ、チャレンジしてみたくなるものばかりだ。
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  • コミンカビヨリ

    高須賀由枝

    古民家ウンチクを期待するなら肩透かし
    ネタバレ
    2016年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分1卷読了。
    古民家「に住む」奥手のアラサーとイケメン建築士の恋バナ。タイトルほど古民家に関する含みはなく、古民家〈〈〈〈〈恋愛。タイトルを見て、建築に関するウンチクを期待する方は、肩透かしを食らうので注意。
    近年は恋愛マンガとはいえ、「専門分野」を扱う場合、少なからず勉強になる(作者も少なからず勉強している)作品が多い。古民家をはじめとする、本作の専門的な要素であるイラストレーター、建築士、田舎でのスローライフ…といった部分はあくまで「上辺だけ」。個人的に物足らず、ひと昔前の古ささえ感じた。
    『りぼん』時代の作者を懐かしく思う人や、小難しい話よりシンデレラストーリーを楽しみたい人には向いているかもしれない。
  • 東京都北区赤羽

    清野とおる

    消えた、もう一つのリアル昭和
    ネタバレ
    2016年1月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本作品を読むと、今はあまり放送されなくなった心霊現象番組をはじめ、超科学雑誌、珍百景…等々、あの頃の小学生が慣れ親しみ、憧れ、そして恐れた「不可思議な昭和の世界観」を強く感じる。そして、レトロやノスタルジックといった「美しいイメージの昭和」に消されていった、薄暗く汚く狂気的でありながらも、力強く躍動的な「一種意図的に忘れられた昭和」を思い出す。
    この「暗い昭和」を見出した作者の着目点は、デビュー当時の作品からみても、もともと素質(興味)があったのだろう。
    個人的には、「一風変わった個性の集う街」というより、失われつつある「暗く強烈な昭和」を今なお抱える街という捉え方で、永く、深く、ゆるく描かれていくことを期待している。
    …と、長々書いたが、あくまでギャグマンガ。娯楽本として、性別年齢問わず気楽に楽しめる。このディープ昭和の濃さと、ギャグマンガの軽さの好バランスも、本作の良い点。
  • ウヒョッ!東京都北区赤羽(フルカラー)

    清野とおる

    娯楽本としてレベルアップ
    2016年1月8日
    前作から、既刊4巻まで通し読みしました。
    知る人ぞ知る、ひと味違った地域史マンガ。
    赤羽の街もさることながら、街を紹介する作者のその切り口が面白い…というか変わっていて、不思議に魅力的。一種濃い内容と、基本的に何巻からでも読める気軽さのバランスがよく、気がついたら数冊あっという間に読み進めてしまえます。
    本文構成としては本作の方がまとまっていて、荒削りな前作(それもまた味があっていいのですが)よりも読みやすく、娯楽本としてよりレベルが上がっていると思いました。
  • 磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~

    仲間りょう

    一巻読了
    2016年1月4日
    有名な浮世絵・錦絵をモチーフに描かれた、本屋でも目をひく少し洒落た表紙…前々から気になっていた作品を試し読みできて、本当にありがたいです。
    浮世絵を参考にしたタッチの、ゆるいお江戸ギャグマンガ。一巻の内容はまだまだ荒削りですが、見ての通り、絵柄がとにかく斬新。これをジャンプで試みるとは!ひとクセある作品に心惹かれる…という方に、まず一読をオススメします。
    個人的には、読み切りのような、浮世絵の雰囲気の色濃い絵柄で進化していくのをみてみたいですね…(少なくとも本作では)。今後に期待しつつ、紙面でも追いかけようと思います。
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  • Paradise Kiss

    矢沢あい

    魅力的なラスト
    ネタバレ
    2016年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語は、半年〜1年未満の間におきる出来事。学園祭のファッションショー出場が、ストーリーのベースであり、クライマックスです。
    クライマックスが1イベントに集約されているため、人間関係や、人物の掘り下げは(あくまでも、作者の他作品と比較して)やや淡白。しかし、この淡白さに、かえって不思議なリアリティを感じます。友人でも恋人でも、家族であっても、深く付き合っているようで「このくらいしか見えてこない」というような…どこか微妙な距離間のある雰囲気の生々しさから、ラストのぐっと距離が縮まる一瞬の描写がとても魅力的な作品です。
    10年以上前の作品なので、思ったより時間経過を感じてしまうかもしれません。発売当初は、表紙からしてとてもモダンな印象で、かっこいいな!と思ったのを覚えています。
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  • 健康で文化的な最低限度の生活

    柏木ハルコ

    2巻まで読了
    2016年1月2日
    タイトルどおり、生活保護をテーマにした作品。
    2巻の時点では、具体的な事例をあげつつ、慎重に進んでいる印象。「こうしたらみんな幸せになりました」等と、簡単に描けるテーマではない為、「問題」(起承転結の、起承、辺りまで)は出てくるが、「解決」(特に結)は明瞭に描かれてない。
    巻を重ね、複雑な問題に対し一歩踏み込むような、そういう作品になるよう期待しています。
  • 姉の結婚

    西炯子

    大人の少女マンガ
    2015年12月30日
    一見?軽いタッチですが、内容は昼ドラですので苦手な方はご注意を。
    話の展開は、はやい。はやい分、ネタが今ひとつ置いてけぼりなところもありますが、ドロドロした内容の割にさくさく読み進められたのは好感でした。ラストは…何はともあれ、作者さんらしい結末。大人の少女マンガをお探しの方にオススメです。
  • IS

    六花チヨ

    お試し3巻分読了時点で
    2015年12月30日
    普段向き合うことのない性の問題について、深く考えさせられる。流し読みをするような作品ではないので、少しずつ読み進めていこうと思う。

    余談だが、福祉や社会問題などを取り上げた作品は良作も多い反面、大きな雑誌でなければ販路が少なかったり等、書店で目にする機会は多くない。
    新刊も、過去の名作も、知る人ぞ知る作品も、ひと並びで選べるのは、電子書籍のとても良い点だと思う。
  • プライド(一条ゆかり)

    一条ゆかり

    一気読みをお勧めします
    2015年12月24日
    1巻を読んで続きが気になり、大人買いしました。
    人生において超絶優遇されているお嬢様と、超絶不遇のお嬢さんが、それぞれのプライドを胸に人生に立ち向かうサクセスストーリー。本作の見どころである、キャラクターの感情や行動の描写がとても丁寧で、かつスマートに描かれているためか、一見ありがちな「お嬢様」「お金持ち」…といった設定にもかかわらず、不思議なくらい斬新な印象を受けます。優美な絵もストーリーにぴったり。さすが大御所が描かれた作品、といったところ。
    「時間があるから、何か長めの話を読もうかな?」という方にオススメ。長編にありがちな後半の失速をやや感じましたが、完全にダレきってしまう前にラストを迎えた感じで、通しで読む分にはそれ程疲れないかも。賛否両論のラストは一気読みしたためか、「まあこんなものかな」程度の印象。過程がクライマックスタイプの作品です。
  • 夏の前日

    吉田基已

    一話読んだら、最後までぜひ。
    2015年12月17日
    青春ど真ん中のモヤモヤマンガと思って読み進めると
    …最終巻、そして、最終話で不覚にも号泣してしまった。青春モノ(アダルトok)で、さくっと読める冊数で、じんわり心動かされるようなマンガをお探しの方にオススメ。全五巻で、分量としては…腹七分目?くらい。やや物足りないけど、もたれないくらいの分量で、完結ものとしても、まとまっている方の作品だと思います。
  • 東京タラレバ娘

    東村アキコ

    新刊(4巻)を読み終えて
    2015年12月12日
    「現代の独身アラサー女子」の状況・思考・行動を、これほど正確に、コミカルに、残酷に描き切れる人はいないというか…この手のストーリーを描かせたら、もう作者の右に出るものなしといった作品。4巻時点でも失速知らず。東村流ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、文句無しに面白いです。
    蛇足になりますが、過去作品のいくつかは、終盤がとんでもなくダレて大変もったいなかったものも…。作者の「得意分野」であるこの作品の勢いが、最後まで削がれませんように…名(迷?)作になることを期待しています!
  • orange

    高野苺

    少女マンガ。SF風味。
    2015年12月4日
    出だしからのSF要素を期待しすぎると、肩すかしかも。練られた世界設定や複雑な伏線を楽しむ…というより、あくまでも「少女マンガ。SF風味。」として読むくらいでちょうどいい。

    評価すべきだと思うのは、5巻で完結したこと。人気作品だったようだが、内容を欲張りすぎず、かといって、あまりにもあっけなさすぎず。ほどよくまとめた作品だと思う。
  • 雪花の虎

    東村アキコ

    今のところ、ファン向け
    ネタバレ
    2015年11月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 歴史好きならわりに知っているだろう眉唾説、「上杉謙信女性説」の漫画化。

    歴史ものとしては、つくりが余りにも陳腐。「玉のような女の子」や「小さい小さい武家」…等々、そもそも日本語からして怪しい言葉も多々。時々「歴史嫌いの人の為のコマ」というのが出てくるが、作者自身ネットをひいた程度の理解で、その辺りにあまり関心なく書きはじめたというのがよく分かる。

    テレビで拝見して興味があっただけに、一巻は正直期待はずれだった。現段階では歴史モノとしてはまだまだで、作者のファンにオススメするくらいの中途半端な仕上がり。作者が「歴史に興味があるのではなく、上杉謙信女性説というネタに興味がある」ところからスタートしているからか、時代考証があまりにもおざなりすぎる。このままだと「武将女性ネタに興味があるだけなら、いっそ戦国ファンタジーでよかったのでは…」という作品で終わる気がする。
    まだ一巻なので☆3で。巻を重ね、作者の代表作とよばれるような素晴らしい作品になることを期待している。
  • BASARA

    田村由美

    文句無しの名作
    2015年11月21日
    長編で面白いマンガが読みたい!という人には、是非ともオススメしたい作品の一つ。
    複雑に絡みあう人物関係を軸に、架空の未来世界で縦横無尽に繰り広げられる冒険譚。個性的な登場人物も、独自の世界設定も、最後まで余すところなく生かされている…文句無しの名作です。
    また、長編マンガにありがちな「中盤の長すぎる中だるみ」や「序盤と終盤とで、あまりにもかけ離れすぎたテーマや設定」…といった「悪いお約束」をうらぎっているところも、この作品が名作たる所以。30巻近い大作に相応しい感動の最終話まで、一気に読ませてくれます。
    来年で、第1巻発売から25年…電子版に触発されて、本棚のコミックにも手が伸びそうです。
  • ちびまる子ちゃん カラー版

    さくらももこ

    コミックの総集編
    2015年11月20日
    初期のコミックには、作者の中高生の頃を描いたエッセイマンガが数本掲載されていた。大人になって読み返すとちょっと切なく、当時読んだ時とは違った印象で面白い。
    このカラー版は原作コミックのままではなく、読み切りを省いて作品順を多少入れ替えるなどの編集がされている。エッセイの方も併せて読みたい方は、原作のモノクロ版もオススメする。
  • 花のズボラ飯

    久住昌之/水沢悦子

    主婦の日常マンガ
    2015年11月12日
    この話の「料理」の部分に関しては、レシピがつくようなお役立ち調理などを過度に期待せず、
    「そうそう。疲れてたり面倒くさかったら、このくらいのテマしかかけたくないよな…でも、ここで海苔をくわえるくらいの美味しさは追求したいよな…わかるわかる」
    くらいの感覚で読んだほうが、しっくりくる。


    最愛の夫は単身赴任。子供なし。家には自分だけ。パートに出る以外は、昼も夜もほぼ一人の時間。
    持て余す時間の中で、どのくらいの人が「自分だけのために」掃除洗濯、そして料理に日々力を入れられるだろうか?

    主婦でありながらも「長い一人ぼっち」。
    主人公のはなは、本当は寂しすぎる日々を、身の回りにあるちょっとした食べ物…「ズボラ飯」で美味しく乗りきりながら、ゆるく明るくマイペースに暮らしている…そんな、ぐうたら主婦の日常マンガだ。

    絵柄には好き嫌いがあるだろうが、主婦の日常マンガとしては、意外に新しい切り口の作品だとも思う。



    久住さん原作で読んだマンガは、孤独のグルメ、野武士のグルメに続いて、これで三作目。庶民的すぎて普段見過ごしてしまうような日常や風景をストーリーにとりいれ、うまく組み上げているところが、どの作品もとても魅力的だ。
  • せつないね

    小花美穂

    おすすめ
    2015年10月16日
    小花美穂の初期作品をすすめるとしたら、これ。今となっては内容に時代を感じたりもしますが…ストーリーが一冊にきれいにまとまっていて、りぼん短編の中でもレベルの高い作品だと思います。
    時折はさみこまれる独特のギャグに和みつつ、小学生が読むには大人びていて、どこか影のある…まさに小花節。といったお話。読み切りもおすすめ。
  • 5時から9時まで

    相原実貴

    一巻途中で、断念です…
    ネタバレ
    2015年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマ化するし一巻無料だし、お試しのつもりで読みましたが…3話くらいで脱落。


    ヒロインは高学歴の英会話教師。夢は外国人か外国勤めと結婚して海外に行き、外国人のような生活をおくること。
    ヒーローは、容姿学歴家柄揃ったイケメンボウズ。


    この主人公達の設定が、あまりにも…
    高学歴で得意な英語を使ってなにをしたいのかといえば、結局将来結婚して外国で住みたいだけというレベルの低さや、朝掃除ばっかりネタに上がる寺の描写や、非常識にも袈裟で歩きまくる坊主や…少女漫画にしても、もうちょっと本作品のキモである「英語」と「坊主」について、丁寧に調べて描きはじめて欲しかった。この辺りのネタの掘り下げを期待しただけに…残念。

    今後掘り下げられるのかもしれませんが、「なんの魅力があるのか、やたらモテる主人公」という少女マンガ王道展開が中心になりそうなので、断念です。



    装丁のデザインは、おしゃれできれいだと思いました。