面白かった

ネタバレ

2015年12月31日

このレビューはネタバレを含みます▼ 大国の王の末娘のヒロインは、父王から決められた意に沿わぬ結婚を前に、家出をする。
政略結婚の道具として扱われなくても、自分には価値があると仕事をして父王を見返すつもりだったのだが、隣国の王に捕えられ、偽の王妃として雇われることになる。
ヒーローは国を継いだばかりの若い隣国の王。
値下げキャンペーンで購入。
私だって働きたいと城を飛び出したヒロインは、とても行動力や勇気があって、教養も知識もあります。
様々な場面で、敵の多いヒーローを助けてゆくのですが、ヒロインにとっての適職ってやっぱり王妃だったんだね～というお話で、頑固な父王の元で発揮出来なかったヒロインの個性を認めてくれるヒーローの元で、生き生きと活躍する姿が可愛らしかったです。
身分を偽るお話は、どの場面で正体がばれるのか？という部分がとても重要になりますが、やっぱり王道ストーリーの火崎さん作品、ここだったか～という予想通りの展開でしたが、分かっていてもハラハラしてしましました。
頑固な父王のヒロインに対する叱責が、お話の最後を盛り上げるのですが、思ったよりヒロインの事を大事に愛しているんだな～と感じられました。
ヒロインの一人称で語られるのも火崎さんの作品の特徴ですが、誤解が解けて二人の思いが通じ合う場面では、他の乙女系小説のエロと違い、切なさや愛情が伝わってきて良かったです。
イラストはCielさんなので、ヒロインは可憐で、ヒーローはセクシーな美しく素敵なイラストでした。
すごく良かったからこそ、数ヶ所の誤植が残念。
火崎さんの作品は言葉が綺麗なので一層がっかり度が高くなりますね～。
それさえなければ大満足の楽しめる作品でした。

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RyoMe さん

(女性/50代) 総レビュー数：344件

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