薔薇と牙【SS付】【イラスト付】
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薔薇と牙【SS付】【イラスト付】

花衣沙久羅/氷堂れん

大正浪漫

ネタバレ
2016年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大正が舞台で、ヒロインは吸血女(リリス)、ヒーローは人狼(ルー・ガルー)でお互い敵対している種族。
ヒロインがおぼれそうになったところをヒーローが助けて、惹かれ合う様になる。
文章は読みにくいかもしれないけど、大正浪漫!って感じで世界観に浸れて楽しかったです。
私は立ち読みして面白そうだったので購入しましたが、こちらの作品は好みが分かれると思うので立ち読み推奨です。
吸血鬼と狼男、大正という設定でシリアスなのかな~と思ったのですが、「駄目なかほる子」とか「みそくそに謂う」とか出てきて結構コミカルな調子でお話が進みます。
幼い頃の記憶がないヒロイン、学校の近くで起きた殺人事件など、謎解き要素もあるのですが、どうやって解決したのか?あれはどうした?という気持ちが残る結末です。
この作家さんの作品は短編を一作読んだことがあったのですが、洋モノで、その時も狼に変身する吸血鬼(ヴァンピール)でヒロインは幼い頃の記憶を失くしていたという設定だったので、人外モノとかお好きなんだろうな~と思いました。
吸血鬼と狼男が変身するきっかけが、お話を読んでいる中で今ひとつ理解しづらく、能力も良く分からない感じでもやもやしたのですが、一番最後の特典SSで簡潔に書いてあったので納得しました。
ヒロインのキャラクターは面白いのですが、ヒーローのキャラクターはちょっと弱いかな~という点も気になりました。
冷静でカッコいいんですが…。
イラストは氷堂れんさんで何作か読んできましたが、この作品のイラストが一番好きかも。
ヒロインはとても可愛いらしくていいのですが、ヒーローや狼が素敵でした。
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