皇子さまは我慢できない～スウィート・シュガー・ロマンス～
斉河燈/氷堂れん
このレビューはネタバレを含みます▼
「変人」と有名な伯爵令嬢がヒロイン、国の第二位皇位継承者である皇子がヒーロー。
ソーニャじゃない斉河さん、ヴァニラ文庫らしく甘いヒーローで甘いイチャコラなお話…かなぁと思ったのですが、ヒーローは甘いだけでなくちょっとクセがあり、宮廷内に渦巻く黒い思惑にヒロインが巻き込まれてゆく、謎解き要素もあるお話で、なるほど斉河さん！という感じでした。
謎解き部分は、分かりやすいのですが、それがヒーローとヒロインの障害になっていくところが、単なるイチャコラではない面白さがありました。
随所にチョコレートやコーヒーが出て来て、お話全体に甘い香りが漂っていますが、ヒーローの仕草やセリフ、シチュエーションも甘くて楽しめると思います。
ただ、他の方のレビューにもある様に、食事会のシーンが切なかったので、どこかで二人を踊らせて欲しかったな～。
私はショタは苦手なんですが、フランツは可愛すぎて困った。
ぜひ10年後のフランツのお話が読みたい。
カタリーナが育てた抗アレルギー作用のある植物を服用して、強靭な肉体を手に入れたのに初恋の傷を抱えたまま刹那的な恋を繰り返しているフランツが、カタリーナの親戚筋の令嬢に恋をするとか、あれこれ妄想してしまいました。
イラストは甘いお話に合っていて良かった。
フランツ可愛かった～。
氷堂さんの子供のイラストは和みます。
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