愛と滅びの壮大な叙事詩





2016年3月6日
言わずと知れた、北欧神話を題材にしたワーグナーの壮大な歌劇『ニーベルングの指環』を漫画化した作品です。あのとてつもなく長~~~~い歌劇(上演は4日連続でしたっけ?)の、序盤の部分は省かれています。
手にした者に栄光と破滅をもたらす黄金の指環をめぐり、神々や英雄の数多の血が流され、やがて抗えぬ宿命の渦に巻き込まれて全て消え行く…
北欧神話の根底にある、神さえも逃れる事が出来ない『滅び』が、随所にちりばめられています。
………なんて、どれだけシリアスな内容なんだと思われるかもしれませんが…いや確かに本作品はシリアスで壮大な物語ですけど。よく考えると、事の発端は大神の浮気ですし、神様も人間の策略にはまっちゃうし、何となく人間臭さが漂うお話で…まあ、それも全て『愛』の成せるわざでして。
『愛』ゆえに神々も人間も惑い、傷付き、滅びの道をひた走る…
作者のアレンジした一部を除き、原典に沿う形で全体は仕上がっています。絵も古さはあるものの、荘厳な物語にふさわしい美しさがあります。
そのアレンジされた一部………原典には絶対に現れるはずのないある人物…まあ、服装と顔つきを見ればだいたい予測出来ますが、みんなご存知のドイツのアイツ(笑)が、作品のラストを引き締めます。
いやはや、こういう結末か…上手い。
手にした者に栄光と破滅をもたらす黄金の指環をめぐり、神々や英雄の数多の血が流され、やがて抗えぬ宿命の渦に巻き込まれて全て消え行く…
北欧神話の根底にある、神さえも逃れる事が出来ない『滅び』が、随所にちりばめられています。
………なんて、どれだけシリアスな内容なんだと思われるかもしれませんが…いや確かに本作品はシリアスで壮大な物語ですけど。よく考えると、事の発端は大神の浮気ですし、神様も人間の策略にはまっちゃうし、何となく人間臭さが漂うお話で…まあ、それも全て『愛』の成せるわざでして。
『愛』ゆえに神々も人間も惑い、傷付き、滅びの道をひた走る…
作者のアレンジした一部を除き、原典に沿う形で全体は仕上がっています。絵も古さはあるものの、荘厳な物語にふさわしい美しさがあります。
そのアレンジされた一部………原典には絶対に現れるはずのないある人物…まあ、服装と顔つきを見ればだいたい予測出来ますが、みんなご存知のドイツのアイツ(笑)が、作品のラストを引き締めます。
いやはや、こういう結末か…上手い。

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