唇にキミの色
」のレビュー

唇にキミの色

岩下慶子

透明だった二人…

2016年3月22日
自分の存在を消すように透明になって息をする二人の出会いは必然でした。透明でいるということは存在を否定する事のようでいて、実はどこにでも溶け込める・どの色にも染まることが出来るものと知ったのは、この二人が出会うことで生まれた相乗効果だったのでは…
心の闇も過去の傷も、繊細な年頃の男女には深い影を落とすし誰かに必要とされる事で美しく彩ることが出来る。そんな流れを、やはり繊細で美しい作者の作画と描写で表現している作品でした。
読んだあと、清々しく後に残るものがあります
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