リクドウ
」のレビュー

リクドウ

松原利光

久々ボクサー‼

2016年4月13日
主人公リクの登場シーンから、あまりの悲惨さに胸を痛めてるうち、元世界チャンプの893所沢から殴りかたを教わって、プロボクサーとなり成長してゆく姿に、もう釘付けです♦
成長と言っても、best of ストイック競技ボクシングですから、爽やかなスポコンとは程遠い、たいへんストイックかつペシミスティックな心理描写🌀
青年誌ですから暴力的な表現や暗い内容もありますので、良いコな読者さんは要注意ですね💦
今6巻までですが、愛情に餓えていた子供時代、かまってくれた所沢に対する、親鳥を慕う雛のような、刷り込み的なリクの心情が、切ないです😢
893なゆえに突き放す所沢と、ボクシングの象徴のように、父親への愛のように渇望しつつ、黙って孤独に耐えるリク。。。
boxingというスポーツ名より、『拳闘』と呼ぶ和名のほうがふさわしい、命と魂を拳に込めたコミック✊
熱く冷たく全身の血をたぎらせて、闘い続けるリクの行き着く先を、しっかり見届けたいですね♦
ボクシングものでハマッたのは『明日のジョー』以来(笑)
丹下のオヤジや下町の皆からアイドルみたいに愛されるジョーが、不良ながらも明るく少年らしい快活さを持っていたのに対し、愛されても愛されるコトを知らないリクの心情はより幼く、子供の純粋さで、強さを求めるコトにのみ貪欲です😓
才能ある敵ファイターを振り回し、運命まで変えちゃうあたり、似てるトコもありますが。
拳と拳、命を賭けて、男の生き方までもを闘う刹那的なリングの世界をモチーフに、実は、孤独と絶望のなか、絶対的な喪失感を生まれながらに秘めた『男性』性の、現代社会の心の闇と救済を描いていらっしゃるのかも知れません👑
しかし、こーゆータイプの極端な漫画に、今も昔も女は不要だな💨と思うのは、私ダケでしょうか?
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!