このレビューはネタバレを含みます▼
絡み合う関係です。実は久々に嶋二先生の作品を読んだのですが、エロかった…。
メインの登場人物は4人。大学生の丹羽、小説家のハジメ、ハジメの元妻との息子の二葉と、ハジメの元妻の再婚相手の連れ子の由良(高校生)です。好意を図式化すると、由良→二葉→丹羽→←ハジメって感じです。丹羽がハジメに惹かれたのは、紹介文の通り。出版社のバイトで知ることとなった、好きだった作家が今は書けてないこと、生活能力がないこと、オカン気質も発動し、面倒見てるうちに恋愛感情に向いてしまった。オジサンには見えませんもんね、ハジメさん。
丹羽と二葉は友人だけどずっと身体の関係があり、丹羽は二葉の本当の気持ちには気付いていません。後に二葉がハジメの実の息子だと知って、とてもショックを受け、身体の関係に終止符を打ちますが、その後の二葉が不憫で…涙…。そして自分に弟と思う気持ち以上の気持ちがないと知っていても、ひたすら義兄を護る由良。この義兄弟に萌えました。
心情が細かく描かれていたので、実はこちらの方がメインカプではないかと思うほど。
由良よ、二葉をずっと大事にしてやってくれ!と思ってしまいました。
それぞれ後日談として、エロいエロが入ってます。もう二葉が幸せになったら、何でもいいや。ちゃんと救いどころと着地点がしっかりしていたので、☆5とさせていただきました。