朝がまたくるから
」のレビュー

朝がまたくるから

羅川真里茂

珠玉の短編集

2016年6月22日
短編ながらもしっかりと話が作り込まれている三作(「葦の穂綿」「半夏生」「冬霞」)が収録されています。
自分とは遠い世界のことのような、でも限りなく現実で起こっていることのような、そんなお話ばかりです。
胸がギューッと締め付けられます。
私は「冬霞」が大好きで、何度も読み返しています。作品紹介に書かれているのは、このお話のあらすじです。
ハッピーエンドばかりではないですが、きっとお気に入りのお話が見つかるはずです。
一貫して「罪」というのがテーマになっているのですが、一冊読み終わったあとに「朝がまたくるから」のタイトルは秀逸だと感じました。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!