こっちにおいでよ。
」のレビュー

こっちにおいでよ。

MARIA

母親が誰より印象的っていう

ネタバレ
2016年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主要キャラ全て美男美女。
なので好きになる流れも無理がない。
けど主人公の明日美は、自分の気持ちがラスト近くまで、
よく解ってなかったみたいだったな。
そういう設定って少女漫画には結構あって、ちょっと共感できない部分。
恋愛感情の「好き」だけは明らかに他とは異質なのに、と思うけど
大人になっても恋をした事がないという人も実際にいるし、そういう感じか。

この作品は、先に誰とくっつくか知ってしまってから読みました。
知らなかったら意外な展開に戸惑ったかもしれないけど、
あの酷い母が、最後の最後に母親らしく導いてくれた最良の結末だったかと。
個人的に最も響いたシーン。最低な母親だけど。
都築を選んでも自分の様に苦しむ事を予想できたというか。
潤の、一点の曇りもない真っ直ぐな愛情に対して、都築の想いは明日美母ありきのものだから。
そして都築への気持ちが恋だったとしても
絶対に失いたくない人は潤だった、恋というより愛なのかなー
説明的なセリフではあったけど、色々気になるところは最終的に全て回収できてたし
都築に関しても「今」ではなく、あれが最後のシーンで良かったと思う。
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