善悪の屑
」のレビュー

善悪の屑

渡邊ダイスケ

面白いのは第1話まで。

2016年7月27日
全5巻とも購読済。

内容は、現代版「必殺・仕事人」。
母親が暴行され、幼い子が殺されるという第1話はかなり衝撃的だ。
ただ、結局、この第1話を超えるエピソードは出てこなかった。

不思議なもので、テレビドラマの「必殺・仕事人」なら、毎回代わり映えがしなくても(マンネリでも)、視聴者に許されるところがある。
しかしこれが連載マンガになると、犯罪の手口や、主人公の復讐法をどんどん過激にしていかないと、やはり読者に飽きられてしまう。

内容にしても描写にしても、過激にするにも限度があるのだから、連載を長期化させるのはもともと難しい題材だったということだろう。

途中で主要登場人物を増やすなどのテコ入れもしているが、効果的なものではなかった。むしろ作品が妙にウェットになってしまっていて、「味」を薄れさせている。
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