泣キ顔ミマン
」のレビュー

泣キ顔ミマン

猫田リコ

独特な雰囲気。するめを噛むような味わい。

ネタバレ
2016年8月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 195ページ、ほぼ表題作+妾の短編ひとつ。

地味に作者さんのファンです。
短編が多い方ですが、これはほとんど同じお話でじっくり読めて嬉しい。

良くない思い出を共有する2人の思いがけない再会。
主人公の想いって、、そうだったんだ?
とは思ったけど、淡々とした日常の中で徐々に2人の想いが伝わってきます。

最初はぴんとこないこともあるけど、読んでいるうちに言葉にはない表現に気づく。
するめを噛んでいるような味わいの作風。
初めて読む方が一度だけ読むと、展開が急すぎて浅く感じるかもしれない。


いくつか読んでいるうちに、独特な空気感、表情、流れを感じる作画の虜になってしまいました。
設定や展開に物悲しいところがあるけど、その状況での幸せやドラマを描くのが上手な方だなと思います。

短編も普通ならネガティブな状況なんだけど、、なんか明るい(笑)
こういう作者さんの明るさ、好きだな~。

お話星4,5ですが、1冊同じ話の読み応えが嬉しかったので星5。
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