特にすごいわけでもないHQあるある偽装結婚





2016年9月4日
牧場、おさなご抱えて突然来訪、偽装結婚、近くに恋敵的異性、一旦別れるもやっぱりお互いしかいない。流れは定石通り。
そのオーソドックスなストーリー進行の中、都会に戻って元彼と再会しても、星空の下の生活が忘れられない。それならば、一時的な郷愁などではないかも。
というところへ、遥々彼が!
もう、ここまでベタ展開で、読者が二人は収まるとこに収まらなくては、と膨らました期待を決して裏切らない展開で応えてくれる。都会の女に気後れもあったものの、そこは、正直な勝負告白。わざわざ来たのには理由がある。武骨でも本心を見せてくれた彼に目をみはる、ドラマ的に素敵なシーン。
と、それに加えて、かねて隠れ抱いていた下心までをも語るに落ちる。今になっての打ち明け話による時差の効果が、生々しいギラギラよりも。うわ~なにそうだったの!?、という、中に何かが入っていた箱が今開かれたとばかりにそこからやっと彼の本心がヒロインの心に入り込んでくる。
ドラマはお約束通り進むということの安心感の上に、互いに相手の幸せが別の人と築かれるものと見てそれぞれ引いてた、ちょっとしたすれ違いドラマ。
絵に描いた結末、いえそれ以上に彼の愛を見せてくれた結末に晴れ晴れです。
ただ、その本心についての提示方法で。読み手としては、若干の騙され気分も。
ヒロインが打ち明けられたタイミングと同時の「そうだったなんて、まさか気付かなかったわ」って言う気持ちは、ヒロインの立場なら当然に仕方ないけど、読み手には微妙に複雑。最後の種明かしが後付けの言い訳臭く見えてしまって、事の成り行きをここまで見送ってきた自分に見届けさせている物語のヤマ場にしては、ここで、そうだったのか!、という説得されたように落ち着かされるべきところ。より確信を高める必要な工夫が要ったように思った。彼のその時々の気持ちに、ストーリー構成上、途中に伏線を張ることが出来ないならば、最後にでいいから、コマのどこかに走馬灯的挿入でもなんでも肉付け一枚程度欲しかった。そこだけは、この盛り上げがりどころ、私には惜しかったところ。
そのオーソドックスなストーリー進行の中、都会に戻って元彼と再会しても、星空の下の生活が忘れられない。それならば、一時的な郷愁などではないかも。
というところへ、遥々彼が!
もう、ここまでベタ展開で、読者が二人は収まるとこに収まらなくては、と膨らました期待を決して裏切らない展開で応えてくれる。都会の女に気後れもあったものの、そこは、正直な勝負告白。わざわざ来たのには理由がある。武骨でも本心を見せてくれた彼に目をみはる、ドラマ的に素敵なシーン。
と、それに加えて、かねて隠れ抱いていた下心までをも語るに落ちる。今になっての打ち明け話による時差の効果が、生々しいギラギラよりも。うわ~なにそうだったの!?、という、中に何かが入っていた箱が今開かれたとばかりにそこからやっと彼の本心がヒロインの心に入り込んでくる。
ドラマはお約束通り進むということの安心感の上に、互いに相手の幸せが別の人と築かれるものと見てそれぞれ引いてた、ちょっとしたすれ違いドラマ。
絵に描いた結末、いえそれ以上に彼の愛を見せてくれた結末に晴れ晴れです。
ただ、その本心についての提示方法で。読み手としては、若干の騙され気分も。
ヒロインが打ち明けられたタイミングと同時の「そうだったなんて、まさか気付かなかったわ」って言う気持ちは、ヒロインの立場なら当然に仕方ないけど、読み手には微妙に複雑。最後の種明かしが後付けの言い訳臭く見えてしまって、事の成り行きをここまで見送ってきた自分に見届けさせている物語のヤマ場にしては、ここで、そうだったのか!、という説得されたように落ち着かされるべきところ。より確信を高める必要な工夫が要ったように思った。彼のその時々の気持ちに、ストーリー構成上、途中に伏線を張ることが出来ないならば、最後にでいいから、コマのどこかに走馬灯的挿入でもなんでも肉付け一枚程度欲しかった。そこだけは、この盛り上げがりどころ、私には惜しかったところ。

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romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件