さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
」のレビュー

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

永田カビ

誰にも言えない心の闇

ネタバレ
2016年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 広告を見て気になって試し読みをしました。
元はpixivらしいのでそちらでも少し漫画を読み、もっと読みたい・知りたいと思い購入しました。
ウェブ漫画は購入しない派でしたが…こんなにも読みたい!と思えた作品は初めてです。

まず、この漫画を読むまでレズ風俗があるなんて知りませんでした。そこから衝撃を受けました。
作者さんの悩み、苦しみも痛いほど分かります。でもこの辛さは経験した人にしか分かりません。自分が食べた事のない料理を"美味しいよね"と言われても共感できないのと同じです。
なのできっと、自傷行為をした事がない人・消えたいと思った事がない人はこの漫画を読んでもよく分からないと思います。

全て読んで感じたのは…作者さんは"愛"が欲しかったんじゃないかなと。
この世でたったひとりでも自分を心から愛してくれる人。自分を必要としてくれる人。

そんな人いない。自分も自分を愛せない。
自分を含め"自分"を愛する人が誰もいない状態。だから周囲の環境や親が自分の体に食い込んで歪んで、自分がどんな形でどこにいるか分からない不安定な感覚になる。
どんどん自分の扱いが酷くなって、深く深く落ちていく…


私は自分を心から必要として、大切にしてくれる人が現れてから世界が変わりました。

作者さんにも、そんな人が現れるといいと心から願っています。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!