ボクラノキセキ【イラスト特典付】
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ボクラノキセキ【イラスト特典付】

久米田夏緒

面白さが知られてないからここに書きます

ネタバレ
2016年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人の区別大変なんですけど言ってられません。面白くてたまらない転生ファンタジーです。
是非一人でも多くの人に読んでみて欲しいのです。
騙されたのでは?と疑う人も一冊二冊と読み進めるうちのめり込むのではと思います。前世との二重構造で且つ群像物、つまり、クラスメートが倍に膨れるかの内容。でも、そこが面白い。
主人公高校生男子の前世は王女。クラスメートも、あとからあとから、前世の王国に関連。(この作品なら、コスプレイヤーの気持ちも判る気がする。このクラスの前世がはっきりした子全員分を、集団でレイヤーになってみたら楽しそうだ。)
その解る過程で点が一部結ばれて線となっていくような感覚と、しかもそれがまだまだ見えないところが興味を繋いで、毎回引き付ける展開。

この面白さは、ちょっとないです。ほんとに、多くの人に知ってほしいと思います。
私的にこれに4ツ星以下を点ける人は、いったい何を5ツ星にしてるのか逆に教えて欲しいくらいに思ってしまう。


大友は大友、瀬々は瀬々、七浦は七浦、手嶋野は手嶋野、元井も判るし、上岡と春湖も今やしっかり判然。広木かっこいいし、前世のこと偽っているのもなんだかもどかしくて、やるせないし。仁科の不明な正体が筋運びにアクセント、神官達は凄く面白いポジション取っていてまだ思い出してないことが山のようにありそう。魔法も使える魔法が分かれてる。前世は幾つかの王国があり、戦いの存在が人々裂き、疑心を生んだ。断片しか思い出せない皆の記憶のピースはまだ全体像として完成しない。思い出す人たちも、少しずつの覚醒で時間差がある。皆見の中に王女を見出だし、ユージンが今の世での姿で覚醒した時は、結構血が沸き立った。他のサイトで、絵が見分けつかないことをあり得ないほどディスっているレビューを幾つか目にしたが(久米田先生ってホントに先生なさっているという話なのにね)、この作品の良さをわからない人に語られたくない。描き分け、他の先生もやれてないこと多いですから!

後述:やっぱりめちゃくちゃ面白い!(2020/5 現在22巻を読んで)
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