フレンドライン
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フレンドライン

佐久本あゆ

作者買い

2016年10月16日
登場人物はほぼふたり(と英治)という極端に少ないため、ストーリー展開が早く感じます。
題名でもある友達のラインに対しての宮の葛藤はよく分かる。
ゲイである自分に引け目を感じているから、人付き合いも妥協したり依存したりする弱さがあるんだろう。

自分に胸を張れる人は強い。その典型のような懐深い男がまさに深水。
いい男だと思うけど、彼を密かに想う宮にとっては、友人の立場で言われると時に残酷な優しさかもなぁとちょっと思った。

あと、英治が少しだけ気の毒にも思えた。暴力はいけないけれど、英治なりに宮を愛してたのかなぁって。。
スピンオフで英治の新たな恋物語でもやってくれないかな。
愛してるのに暴力を振るって恋人を傷つけ、別れ、そんな自分にも絶望しているような彼を救う新たな出会い、みたいなやつ。
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