ぼくの可愛い妊夫さま
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ぼくの可愛い妊夫さま

七川琴/ミニワ

二人のこれからの幸せを祈って

2016年10月16日
友人からのオススメで、初めて小説を購入しました。
書籍版の帯にはガチムチ受け!と書いてあったみたいですね!もっと小説でも漫画でもガチムチ受け増えれば良いのに(余談)

さて、小説の感想ですが、正直作中何度も泣きました。まず、オメガバースとはまた違った、作り込まれた設定が非常に面白かったです。
ガチムチ受けが何よりも…というかガチムチ受けしか好きではない私にとって太一くんは正に女神?太陽神?崇先生と良い勝負出来るンじゃないかと思う程にだいっすきでした。ガチムチでめちゃくちゃ男前で、でも器量も度量もある、性にガツガツしてて茶目っ気もあってセクシーかつ良妻賢母とかちょっと色々とツボ過ぎてずっとドキドキしてました。挿絵が入る度に「ありがとうございます」とか呟いて拝んじゃったし。エロシーンも個人的には大満足です。
攻めと受けのキャラクターがとっても可愛くて、お互いを想って一生懸命で。それ故にすれ違ったり、辛かったり不器用だったり。崇先生のあまりのネガティブさに「鬱陶しい!」と思う事もままありましたけど、太一君と過ごす中でお互いに成長する様は読んでいて胸の中がじんわりしました。
人はイキナリは変われないし、同じようなミスを何度も繰り返しながら、少しずつ相手を理解して理解されて、信頼や絆を深めるもの。そして前向きに、変わっていけるもの。そういう部分が丁寧に描かれていて、私はとっても好きでしたよ。
きちんと出会いから結婚、出産まで続いてくれたのも嬉しい。
もう、心から二人と、これからの家族の幸せを祈る他ない…幸せになってくれ〜ッ


他の方が仰ってた、余談的な話が多いー攻めの回想がどんどん色んな所へ飛んでいくー作風については、かなり好き嫌い分かれるのでは?まぁ、分かります。私も話纏らないタイプなので。要点を分かりやすく!完結に!と言う人には向かないのでしょうね。色んな読み手がいる、ということで。

私の中ではベストオブBL小説でした。
作者さんと友達になりたいです…
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