妊娠してから始まる愛の物語





2016年10月22日
絵柄の個性が私には壁でした。でも、物語が抜群だったので、試し読みで吹っ切れて、結果間違いありませんでした。人を愛することはおろか、自分をも愛することが難しかった彼。幼少時に母と死別、寄るべない彼は、それから親の愛を豊かに注いでもらえず育った為、愛情のやり取りが出来るほど他人に心を開けないのでした。でも、ヒロインは、彼を知ろうと動き始めます。感動です。初めは彼の愛が自分にあるかどうか、この点が重要確認事項でした。二人の間の問題はそこでなくもっと根本にあることを徐々に知っていくヒロイン。
しかし、出来ちゃった婚が現実に動き出すとき、ヒロインは、仕事では出来てた彼の考えが空気を読むようにわかる、ということを、仕事上の部下でなくなった今、私生活面でもわかるようにと、育ったところを見ることから始めました。それも、彼には怒られるかも、との恐れを抱くなど、少しもズカズカと得意になって暴くようなつもりはありませんでした。知られたくないかもしれないことを知りにいく、ということの意味を深く考えた上で、それでも理解するために行動します。行動は実を結び、彼の隠れた素顔に近づくこととなりました。自分が彼を好きになったことをヒロインは心から肯定できるようになったのでした。
次の行動も彼を思っての鮮やかな動きであり、彼の抵抗感などどこ吹く風で彼の方向に寄り添おうとします。
二つの行動に先行するヒントみたいなものが物語前半にエピソード挿入されており、全く唐突な展開ではありません。
自覚のなかった愛情が、愛という確信的存在となったとき、愛している、この言葉を心の底から発してヒロインと向き合います。
彼女の行動は、ついに彼に自分を見つめ認め、他者への愛を形となってはっきり発信出来るほどになったのです。
心根の温かさ、生まれてくる赤ん坊への思いやり、既に彼は持ち合わせていたのですが、ヒロインとの毎日を積み重ねて、ついに自然に出てくるようにゆっくり変われたのです。
妊娠が、スタートだったのだなと読み終えてヒューマンな骨格のストーリーにいいものを読んだ気持ちで一杯になります。
13頁目右下の誤植により実は星0.5弱個分低いです。
台詞のテンポや、使っている言葉が生き生きとしていて楽しめました。特に金持ちのトリオの軽口を交わすシーンは物語の中でいい味出してます。
ただ、海外は普通は無痛分娩とは聞きますが?
しかし、出来ちゃった婚が現実に動き出すとき、ヒロインは、仕事では出来てた彼の考えが空気を読むようにわかる、ということを、仕事上の部下でなくなった今、私生活面でもわかるようにと、育ったところを見ることから始めました。それも、彼には怒られるかも、との恐れを抱くなど、少しもズカズカと得意になって暴くようなつもりはありませんでした。知られたくないかもしれないことを知りにいく、ということの意味を深く考えた上で、それでも理解するために行動します。行動は実を結び、彼の隠れた素顔に近づくこととなりました。自分が彼を好きになったことをヒロインは心から肯定できるようになったのでした。
次の行動も彼を思っての鮮やかな動きであり、彼の抵抗感などどこ吹く風で彼の方向に寄り添おうとします。
二つの行動に先行するヒントみたいなものが物語前半にエピソード挿入されており、全く唐突な展開ではありません。
自覚のなかった愛情が、愛という確信的存在となったとき、愛している、この言葉を心の底から発してヒロインと向き合います。
彼女の行動は、ついに彼に自分を見つめ認め、他者への愛を形となってはっきり発信出来るほどになったのです。
心根の温かさ、生まれてくる赤ん坊への思いやり、既に彼は持ち合わせていたのですが、ヒロインとの毎日を積み重ねて、ついに自然に出てくるようにゆっくり変われたのです。
妊娠が、スタートだったのだなと読み終えてヒューマンな骨格のストーリーにいいものを読んだ気持ちで一杯になります。
13頁目右下の誤植により実は星0.5弱個分低いです。
台詞のテンポや、使っている言葉が生き生きとしていて楽しめました。特に金持ちのトリオの軽口を交わすシーンは物語の中でいい味出してます。
ただ、海外は普通は無痛分娩とは聞きますが?

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romance2 さん
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