あり得ない活躍振りと、ナキアの処遇に不満





2016年11月2日
確かに読み応えはあるとは思いますし、一応星四つにはしましたが、微妙です。
やはり、私の中の一番の引っかかる点としては、なぜそれまでは普通の女子中学生だったはずのユーリが、短期間であそこまでのスーパーウーマンに、変身できるのか?ということです。それに、何より、あまりユーリが可愛くない。また、カイルもあまりにも完璧過ぎではないかと。時には謀略だけではなく、魔術さえも操る、ナキア皇妃から執拗に命を狙われ続けるという、あんなストレスフルな環境に、長年置かれていて、なぜあんな余裕とどんな妨害があろうと絶対に自分は、ヒッタイト皇帝になってみせるという信念と確信を持ち続けられるのか?それから、途中から解禁という如く、やたらベッドシーンが多くなったのも、苦手でした。それに、以前、少しだけ読んだ、皇后ロクセラーナ主人公の漫画にも言えるのですが、この作者の描く歴史ものの男性達って、古代の男性にしては、あまりにもフェミニストだったり、進歩的過ぎる感じがして、やはり、あまりにも理想的過ぎる感じなんですよね。
その点が、いまいち、歴史ものとしてのリアルさを感じずらい点があります。
ラムセスも、ファラオにしては、軽い感じが。それから、私はカイルのいとこで、どうも恋人でもあったような感じのセルトの末路も、かわいそう過ぎるように思えました。あの若さで残りの生涯を神に仕えて終わるなんて。そして彼女もまた、ナキアに人生を狂わされた人物の、一人ですね。何より、数々の悪事を働いてきた悪女であり、全ての元凶とも言えるナキアが助かるのも、納得いきませんでした。私はおそらくこれも、必然性のある展開というよりも、あまりにも作者がナキアをひいきし過ぎたあまり、こういう納得のいかない感じの結末になったのではないかと思います。この作者、実際にはこういう悪女の方が、好きなように思われるので。
そのことは、少女漫画屈指の悪女であり、「闇のパープルアイ」の影のヒロインとも言える、曽根原先生やこのナキア、そして歴史上では悪女とされている、皇后ロクセラーナ主人公の作品を描いていることなどから、十分窺えますし。
私は、おそらく、よりにもよってカイルとユーリから慈悲をかけられ、助命されるという、最大の屈辱を味わい、生き永らえるよりも、自ら死を選ぶ方が、ナキアらしいと思うのですが。彼女のしてきたことは、十分死刑に相当すると思いますし。
やはり、私の中の一番の引っかかる点としては、なぜそれまでは普通の女子中学生だったはずのユーリが、短期間であそこまでのスーパーウーマンに、変身できるのか?ということです。それに、何より、あまりユーリが可愛くない。また、カイルもあまりにも完璧過ぎではないかと。時には謀略だけではなく、魔術さえも操る、ナキア皇妃から執拗に命を狙われ続けるという、あんなストレスフルな環境に、長年置かれていて、なぜあんな余裕とどんな妨害があろうと絶対に自分は、ヒッタイト皇帝になってみせるという信念と確信を持ち続けられるのか?それから、途中から解禁という如く、やたらベッドシーンが多くなったのも、苦手でした。それに、以前、少しだけ読んだ、皇后ロクセラーナ主人公の漫画にも言えるのですが、この作者の描く歴史ものの男性達って、古代の男性にしては、あまりにもフェミニストだったり、進歩的過ぎる感じがして、やはり、あまりにも理想的過ぎる感じなんですよね。
その点が、いまいち、歴史ものとしてのリアルさを感じずらい点があります。
ラムセスも、ファラオにしては、軽い感じが。それから、私はカイルのいとこで、どうも恋人でもあったような感じのセルトの末路も、かわいそう過ぎるように思えました。あの若さで残りの生涯を神に仕えて終わるなんて。そして彼女もまた、ナキアに人生を狂わされた人物の、一人ですね。何より、数々の悪事を働いてきた悪女であり、全ての元凶とも言えるナキアが助かるのも、納得いきませんでした。私はおそらくこれも、必然性のある展開というよりも、あまりにも作者がナキアをひいきし過ぎたあまり、こういう納得のいかない感じの結末になったのではないかと思います。この作者、実際にはこういう悪女の方が、好きなように思われるので。
そのことは、少女漫画屈指の悪女であり、「闇のパープルアイ」の影のヒロインとも言える、曽根原先生やこのナキア、そして歴史上では悪女とされている、皇后ロクセラーナ主人公の作品を描いていることなどから、十分窺えますし。
私は、おそらく、よりにもよってカイルとユーリから慈悲をかけられ、助命されるという、最大の屈辱を味わい、生き永らえるよりも、自ら死を選ぶ方が、ナキアらしいと思うのですが。彼女のしてきたことは、十分死刑に相当すると思いますし。

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