出会い惹かれる事が運命だった二人の恋物語





2016年11月13日
古い作品ですが、読みごたえのあるさいとうちほさんらしい作品で、読み始めると止まらなくなりました。
もう一度読んで、より深く世界観に入り込みたい、入り込む価値を感じる作品です。
作品を一言で言い表すなら、運命の恋、でしょうか。けれどロマンチックで幸せなストーリーというわけでもなく、
それぞれが崖っぷちで苦悩しながらも、誰かと出会い、愛し、他人から見れば不幸にしか見えない人生だとしても、本人は大切なものを得ることができてきっと、幸せと呼べるのだろう。そんなことを考えさせられるストーリーでした。
普通にバラしてる人がいますが、ラストはハッピーエンドとは呼べない人もいるかもしれません。
けれど、朱夏が不幸だなんて私には思えません。きっと幸せです。
そもそもハッピーエンドとは、どういうエンドのことを言うのか…。誰にでも等しく訪れる終わりが、人よりも早かった流都の人生を、最後まで描いてくれただけのようにも思えます。
他の作品は死ぬ所まで描かないからハッピーエンドだと呼べるのか?という話です。
人の不幸とはなんなのでしょうか。早く亡くなるから不幸なのでしょうか。私は違うと思います。
朱夏を愛し、最後の瞬間に側にいることができて、朱夏が幸せに暮らせるように残せるものもあって、流都はとても幸せな人生だったと思います。
人を不幸にしたことも少なくなかった流都の人生ですが、自分を不幸にしようとする人達ばかりに囲まれ、一人でそれを背負って生きてきた可哀想な人でした。
愛し方も分からない彼が、運命に吸い寄せられるように唯一愛した女、朱夏。そんな朱夏が大事な甥の一馬と出会い、愛し合ったのもまた、運命だったのでしょうか。
一馬は結果的にとても可哀想だったし、朱夏は酷い女だなと思いましたが、よくよく考えてみると
一馬は朱夏に出会ったおかげで流都と心で和解することができたのだと思います。
若い情熱的な恋と、つらい痛い思いを沢山経験して、彫刻家としても男としてもとても素敵に成長したと思います。
きっとその後、流都を大切な人と思って墓を訪れるのでしょう。
朱夏とはラストのセリフからすると、いつか復縁するのかな。
流都との運命の恋物語としては、別の人と結ばれるのは少し寂しいですが…。
朱夏の面倒を見てくれた先生も、悪い人ではなく一人の男として朱夏を愛してただけだと思うし、少し可哀想でした。
もう一度読んで、より深く世界観に入り込みたい、入り込む価値を感じる作品です。
作品を一言で言い表すなら、運命の恋、でしょうか。けれどロマンチックで幸せなストーリーというわけでもなく、
それぞれが崖っぷちで苦悩しながらも、誰かと出会い、愛し、他人から見れば不幸にしか見えない人生だとしても、本人は大切なものを得ることができてきっと、幸せと呼べるのだろう。そんなことを考えさせられるストーリーでした。
普通にバラしてる人がいますが、ラストはハッピーエンドとは呼べない人もいるかもしれません。
けれど、朱夏が不幸だなんて私には思えません。きっと幸せです。
そもそもハッピーエンドとは、どういうエンドのことを言うのか…。誰にでも等しく訪れる終わりが、人よりも早かった流都の人生を、最後まで描いてくれただけのようにも思えます。
他の作品は死ぬ所まで描かないからハッピーエンドだと呼べるのか?という話です。
人の不幸とはなんなのでしょうか。早く亡くなるから不幸なのでしょうか。私は違うと思います。
朱夏を愛し、最後の瞬間に側にいることができて、朱夏が幸せに暮らせるように残せるものもあって、流都はとても幸せな人生だったと思います。
人を不幸にしたことも少なくなかった流都の人生ですが、自分を不幸にしようとする人達ばかりに囲まれ、一人でそれを背負って生きてきた可哀想な人でした。
愛し方も分からない彼が、運命に吸い寄せられるように唯一愛した女、朱夏。そんな朱夏が大事な甥の一馬と出会い、愛し合ったのもまた、運命だったのでしょうか。
一馬は結果的にとても可哀想だったし、朱夏は酷い女だなと思いましたが、よくよく考えてみると
一馬は朱夏に出会ったおかげで流都と心で和解することができたのだと思います。
若い情熱的な恋と、つらい痛い思いを沢山経験して、彫刻家としても男としてもとても素敵に成長したと思います。
きっとその後、流都を大切な人と思って墓を訪れるのでしょう。
朱夏とはラストのセリフからすると、いつか復縁するのかな。
流都との運命の恋物語としては、別の人と結ばれるのは少し寂しいですが…。
朱夏の面倒を見てくれた先生も、悪い人ではなく一人の男として朱夏を愛してただけだと思うし、少し可哀想でした。

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