このレビューはネタバレを含みます▼
女の子の怨念のバケモノにしてはパワーありすぎで、ちょっと怖さ半減。惨殺の方法が少しでも書かれていればよかったのですが、いきなり惨殺死体が出来上がってでてくる。インパクトはあるけど、なんだか違和感…怨念らしく首をひねるぐらいにするか、またはパイプを振り上げている切子の影と音があるとか殺し方の説明がほしい感じでした。死体もちょっと統一感がなかった。一人目は首だけ切って体は無傷。二人目はなぜ畳んだの?三人目はなぜ雑にひっぱたいて殺したの?「追われる」「襲われる」に集中できない気になり方でした。一人目は体を傷付けた張本人だから、二人目のパイプ突き刺しの殺し方でもいいし。
実は記憶の書き換えだったというストーリーは面白くて、小説でもよさそう。だからこそインパクトだけの死体はもったいない。
ラストで急に世にも奇妙な物語のようなちょっと安っぽい展開になるので、ハッピーエンドか、りょうすけが惨殺された姿だけを放り込んで統一してほしかった。